ホウボウを知っていますか?まさかの「海底を鳴きながら歩く魚」

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ホウボウ(方々)魚介類

ホウボウは“鳴く”、そして“歩く”魚です。

食べる魚としては別に珍味でもなく、そこまでメジャーではないが割と知られた存在である印象。

しかし、その生態や見た目は注目すべき、どちらかと言えば水族館向けの魚と言えるでしょう。

実際、全国の水族館で展示が多い人気の魚でもあります。

もちろん食べて美味しい魚なので、色んな見方のできるオールマイティな魚ですね。

今回は、ホウボウのおもしろポイントを紹介していきたいと思います。

  • ホウボウのユニークな見た目
  • 鳴く魚!なぜ!?
  • 海底を歩く!?
  • 特徴的すぎる胸ビレ

その独特な生態は、教育系のメディアで取り上げられることもしばしば。

ひょうきんな姿につい目を奪われる、そんなホウボウを徹底調査していきましょう。

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鳴きながら歩く!?ホウボウはこんな魚!

ホウボウはインパクトのある見た目が特徴である海の魚。

観察していて飽きない生き物ですね。

食材として買ったホウボウだけど、つい見入ってしまいます。

ホウボウのユニークな見た目を紹介

海の中ではどんな暮らしをしているのでしょうか。

広げると大きな胸ビレの使い方が気になります。

ホウボウの生態について、いくつかの驚きを順に紹介していきます。

ホウボウが鳴く理由とは?

ホウボウは「グーグー」と音を出す、つまり鳴く魚。

「え?どういうこと?」となりますが、人間のように声帯を持っているわけではありません。

ホウボウの鳴く仕組みは、浮き袋を使って音を出します。

浮き袋は魚における人間の肺に似た器官ですが、主な役割は「海中の位置調節(浮力調節)」です。

海水に対して魚の体は密度が高いので、そのままだと沈んでしまいます。

魚それぞれに居るべき深度がありますから、浮力を調節して一定の深さを維持しているのですね。

ほとんどの魚は浮き袋を使って呼吸はしません。ただし、ハイギョなど一部の魚は浮き袋を使って呼吸します。

ホウボウが鳴く理由は、ハッキリとは分かっていませんが、威嚇、求愛、仲間との何かしらのコミュニケーション、などの手段である可能性が高そうです。

ホウボウが鳴くメカニズムは、浮き袋周辺の特殊な筋肉を使い、浮き袋を伸縮させることにより音を出しているとの説が有力。浮き袋を振動させで発音するのですね。

実は鳴く魚というのは他にもいて、イシモチカサゴも発音魚だそう。

発音する方法も様々で、中にはヒレの刺を使って音を出す魚もいるようです。

ホウボウは海底を歩く!?

海の中でホウボウはどのように暮らしているのでしょうか。

ホウボウのアヒル口

あひる口で愛嬌たっぷりの顔してますね。

そんなキュートなホウボウは、魚なのに「歩く」と言うのです。

ホウボウの生息域は主に砂泥底で、つまり主に海底に生活圏があり、発達したヒレを使って海底を歩く様子が見られます。

足っぽく発達したのは胸ビレの一部。

ホウボウの足(発達した胸ビレ)
ホウボウの足(発達した胸ビレ)

確かに足のようですね。しかし冷静に見れば細くて頼りない気もしますが・・・。

ホウボウがなぜ歩くかというと、エサを探しています。

足っぽく進化した胸鰭の先端は感覚器官になっているとされ、砂の中に潜んだエサを察知できるとか。

魚の口の形は「受け口」が多く、その理由は自分より上方にいるエサを捕食するためですが、ホウボウは逆で、自分より下方、すなわち砂の中に潜む小さな甲殻類やゴカイなどの環形動物を吸い込んで捕食します。

ホウボウの足の別の用途として、潮流に流されないよう船の錨(イカリ)みたいに海底に体を固定する役目もあるとされています。

胸鰭(ムナビレ)の話

鳴いたり、海底を歩いたりするホウボウ。

さらに、ホウボウの胸ビレも特徴あっておもしろいので紹介しておきます。

ご覧のように、ウチワのように大きく変な形をしたのは胸ビレです。

まるで羽のようですね。

この色鮮やかで大きな胸鰭は、上からの捕食者を驚かせる効果があるようです。

生きているホウボウの胸鰭はものすごくキレイですが、死後、胸ビレの模様はくすんでしまいます。

ところで、トビウオは発達した胸鰭で水面を滑空することがでます。

同じ胸ビレを使って海底を歩いたり海面を飛んだりと、魚類の多様性は考えてみれば驚愕せざるを得ません。

トクビレ(ハッカク)という魚は、ホウボウと似ていて、、鰭(ヒレ)の模様など、似通った共通点が随所に見られて面白いですよ。

ホウボウの名前の由来、意味

「ホウボウ」の名前の由来を紹介します。

諸説ありますが、海底を「方々歩く」という特徴から来ているとの説が有力だそう。

また、「這う魚」という意味の言葉が転訛して、「ホウボウ」となった説や、鳴き声が「ホウボウ」と聞こえることからついたという説も。

日本以外の国でもホウボウを見ることはできます。

中東では、胸鰭を広げた姿から「飛行機」や「凧」を意味する名前で呼ばれます。

また、英名だと「Searobin(「海のコマドリ」の意)」と呼ばれるなど、やはり特徴的な胸ビレから名前が付くケースが多くの国で共通しています。

ホウボウのおすすめ食べ方

まず最初に紹介するのはオススメの食べ方について。

ズバリ、「アクアパッツァ」です!

アクアパッツァがどんな料理か、知らない人のためにざっくりと説明すると、

  • 水、白ワイン、トマトを用いた、イタリア発祥の魚の煮込み料理
  • 使う魚はなんでもOK(青魚でも美味しければ可!)
  • 魚の他に、出汁の出る魚介類を数種類入れる(アサリやムール貝など)

超簡単説明ですが、概ね的を得ていると思います。

そして、ホウボウをアクアパッツァで食べたい理由は3つ

  1. 調理が簡単
  2. ホウボウはアラ(頭など)から良い出汁が出る
  3. ホウボウは煮込み料理に適した魚である

ちなみにホウボウは刺身でも美味しい魚です。

しかし、万人向けとは言えないですし、魚の鮮度の問題もあります。

そもそもホウボウは煮込み料理に向いていて、アラからも美味しい出汁が取れる。調理方法もほぼ丸のまま煮込むだけで簡単。

これはもうアクアパッツァしか考えられない・・・。

体型は円錐形。つまり手巻き寿司みたいな形をしています。この形は同じ魚類の中でも少数派でしょうね。

体の割に頭が大きく、歩留まりの悪い魚とされています。「歩留まりが悪い」というのは、値段や大きさの割に、食べられる“身”の部分が少ないという意味ですね。

ホウボウに似た魚「カナガシラ」との違い

ホウボウとよく似た魚に「カナガシラ」というのがいます。

詳しくはホウボウとカナガシラの違いで説明していますが、両者の違いはざっくり言えば次の通り。

  • 胸ビレ(カラフルな模様はホウボウだけ)
  • ウロコ(ホウボウの方がツルッとしている)
  • 体の大きさ(カナガシラの方が小さいことが多い)
  • 体の形状(カナガシラの方が”すんずまり”)

知らずにパッと見ると全く同じ魚のように見えますが、このようなポイントを押さえた上で確認してみると、意外と簡単に見分けることができます。

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