メイチダイ(目一鯛)は、フエフキダイ科メイチダイ属に分類される高級魚。
高級魚と言っても様々でマダイのように知名度の高い魚もいれば、今回紹介するメイチダイのようにマイナーな魚もいるのです。
大型のものは1kgを超え、値段は関東の市場でキロ単価2000円〜3000円前後の高値で安定している感じ。
供給量は不安定で珍しい魚でおそらく産地で多くが消費される、いわゆる地魚と言える魚だと思います。
旬の時期となれば、中型のサイズは手頃な値段で入手できることもあり、知っている人ならすぐ買い物カゴに入れる掘り出し物と言えるでしょう。
ということで、今回はメイチダイについて紹介する記事を書いていきたいと思います。
メイチダイの値段は?低利用魚の市場価格
メイチダイの旬は、夏から秋。
夏の終わり頃に市場で見かけることがある魚で、年中買える魚ではありません。
しかし、旬の時期ともなるとある程度まとまった数の入荷がある為か、需給のバランスが変わって逆に安値をつけることもあります。
メイチダイは高い値段で安定している
基本的には、活け締めだと高い値段で売られており、高級魚扱いです。
だいたい、キロ単価2000円〜3000円で売られていることが多いと思います。
前述の通り、大量に入荷した日などは、値段も安く設定されている場合もあり、また、鮮度によっては値段を下げて売られているケースもあるでしょう。
その場合は、キロ単価800円という破格の時も!
高級魚だからと諦めてしまうのは焦燥です。じっくり魚の状態を見極めて交渉することが大切ですね。
メイチダイの名前の由来
メイチダイ、なんといっても特徴はその名前でしょう。一体どんな由来を持つ名前なのでしょうか。
その答えはこの顔!

上の写真をよく見ると、目の上に一筋の黒い模様が縦に走っています。分かりますかね。すごく単純ですが、これが名前の由来だと言われています。
目の上に一本の筋が入った魚だから、メイチダイ(目一鯛)。
この筋は、成長と共に消えてしまうんだそうです。また、死後に鮮度が著しく悪くなったものも消えてしまいます。今回僕が仕入れてきたヤツはちょっとボヤけてる気がしますね。さらに鮮度が良いものはもっとはっきりとしているのでしょう。
メイチダイは鱗(ウロコ)が美しい魚
そして、メイチダイはウロコがとても綺麗な魚です。

形、大きさ、美しい比率ではないでしょうか。ちょっと小ぶりなところが上品です。そして色味が少し虹色に見えるのも綺麗。
刺身で食べて非常に美味なメイチダイ。
見た目と名前から、マダイのようなあっさりとした脂を想像しますが、実際はもっと濃厚です。
フエフキダイ科と言えば、フエフキダイ科のハマフエフキ(クチビ)も有名で、味の方向性は似たものがあると感じます。
捌いてみると、身に透明感はあまり無く白濁したタイプ。脂の乗りが半端じゃなくて、処理するのに使った包丁がベタベタになるほどでした。
メイチダイは”目”が臭い!
メイチダイは、目の付近に独特の臭みがあると言われています。
筆者が入手した個体も、確かに独特の匂いを感じました(目から発するニオイかどうかはわかりませんが)。磯の香りというより、脂の匂い(ワックス臭)のように感じられ、決して不快な匂いではなかったですけど。
確かに独特の匂いを感じました(目から発するニオイかどうかはわかりませんが)。それは磯の香りというより、脂の匂い(ワックス臭)のように僕は感じられ、決して不快な匂いではなかったですけど。
個体差、鮮度の問題かもしれませんね。もしかしたら鮮度が良い方が逆にニオイが臭いのかも。
いわゆる「肖り鯛(あやかりたい)」の魚です。名前に「鯛」と入っているけど、マダイ(真鯛)などと同じタイ科ではないんです。フエフキダイと同じ科(フエフキダイ科)に属しているんですね。
この「肖り鯛」って、メイチダイだけでなく日本中にたくさん居ます。たいてい〇〇鯛って呼ばれている魚は実はタイ科じゃないですよ。
メイチダイの値段は高値安定だけど
なかなか見かけない魚なので、最初は腰が引けるかもしれません。
しかし味は上々でした。
メイチダイは旬の夏や秋になると、鮮度などの様々な条件で安く売られてることもあるので、見逃さずにゲットしていきましょう。
まだまだ他にもいろんな魚がいると思うとワクワクしますね。市場に行くと、そんな初めて見る魚に出会えるので楽しいですよ。