唇が分厚い魚の一覧

魚介の雑学

唇がでかい魚、分厚く、前に出てる魚はけっこう多いです。それゆえに面白い表情をしているのですが、その役割とは?

筆者が印象に残っている「唇の厚い魚」を紹介しつつ、魚の唇の役目について考えます。

唇が分厚い魚の一覧

唇は人間だけの特徴ではなく魚類にもあります。そんな中、分厚い唇は多く、筆者が捌いたことがある中でそれらを挙げ連ねてみました。その上で、魚の唇の役割についても深掘りします。

まず前提として、当然ですが魚は人間のような手がありません。そのため食べ物を体内に取り込むための「口」は特別な部位で生きるための生命線とも言えます。シャクレて受け口の魚が多い理由の記事でも触れています。

「唇が厚い」というのも、魚類世界においてはきっと単に愛嬌があるだけでなく何か特別な、生きるための機能としての合理的理由があるのかもしれません。その点を踏まえて、唇の厚い魚を見ていきましょう。

唇が厚い魚(1)|マハタ

ハタ科には唇の分厚い魚が多いです。高級魚マハタも例に漏れず唇は厚め。

写真のマハタは養殖モノ。天然モノと比べて体の色が少し違うのが特徴。しかし、唇の暑さは変わらないようです。

唇が厚い魚(2)|コロダイ

コロダイと、その仲間のコショウダイも分厚い唇の持ち主。

ぷっくらとした柔らかそうな唇から、コショウダイの英名は「Crescent sweetlips」、直訳すると「三日月の恋人」ですし、コロダイは「Painted sweetlips」と呼ばれて「斑紋のある恋人」となります。

ロマンチックな名前を持つコロダイコショウダイ。分厚い唇を持つ魚ゆえ、ということですね。

唇が厚い魚(3)|コブダイ

コブダイの特徴は名前通りの“コブ”だけでなく、分厚い唇も目を引きます。

不思議な唇、それに負けないくらい不思議な歯。コブダイの詳細は以下記事を参照ください。

唇が厚い魚(4)|オジサン

オジサンもインパクトのある魚。その正体は名前でしょう。

詳細はオジサンの記事にて。

オジサンのなかなか立派な唇をご覧ください。

魚唇(ユイチェン)とは何のこと?

「魚の唇」と呼ぶ食材と言えば、中華食材の「魚唇(ユイチェン)」のこと。

魚唇(ユイチェン)はフカヒレの付け根部分の“エンガワ”のことで、ゼラチン質でコラーゲンが豊富。じっくり煮込むことでスープに溶け出てトロリとします。なおフカヒレはサメ(フカ)のヒレのことで、ヨシキリザメやモウカザメ、アオザメのものが一般的です。

サメの話題のついでに、高級食材「キャビア」はチョウザメの卵ですが、チョウザメは姿形はサメの仲間のようで“サメ”の名を持つ魚ではありますが、根本的な体の構造がいわゆる“サメ”と大きく異なるので、サメの仲間とは考えられていません。

フカヒレにキャビア、サメって高級食材の宝庫かと思いきや、ちょっと惜しい話でした。

魚の唇の役割

ほとんどの魚は唇を含めた口の全体に「味蕾(みらい)」という小さな器官を持ち、これによって獲物の味を見分けることができるそうです。つまり、口の中に入れて噛みしめなくても唇に触れただけで“味”がある程度判別できるということ。自分にとって正しい“エサ”か否か、素早く判断できそうな仕組みですね。

魚の口は人間のものと違い様々な形があります。受け口タイプやアヒル口タイプ、口の形状やサイズも極端に多様で唇の厚さも魚種により様々。その理由は、魚がどんな餌を食べるかに大きく関わっていて、長い歴史の進化の過程で自身がエサとする対象をより効率よく捕食できるようにアジャストしてきたのだと思います。

ちなみに、ほとんどの魚は獲物を食べる時に口を伸ばすことができます。人間のように“手”がないので確実に獲物を捕食するための仕組み。とても機能的で面白い構造なのでカガミダイの記事でも取り上げてます。

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