マゴチ(真鯒)は高級魚として飲食業界では知られた食材ですが、市場価格はお幾らくらいでしょうか?
勝手なイメージですが、マゴチという魚こそ料亭などの高級料理店で使われるイメージがあります。
一般家庭で使われる印象が薄いのは、ヒラメなどに比べると知名度が今ひとつなのも理由の一つで、そもそも水揚げ量がそれほど多くない貴重な魚でもあります。
それにも関わらず美味しい魚なので、産地だけで消費されてしまったり、より欲しがっている人のところへ渡っているのでしょう。
見た目はアレですが、とても美味しい魚。歯ごたえもあるし、夏の暑い時期に旬を迎えるので、さっぱりと刺身で食べるのが一番の魚だと思います。
さて、そんな高級魚マゴチの相場が気になったので、値段を調べてみたら目が飛び出ました。
高級魚”マゴチ”の値段は幾ら?
マゴチの値段を楽天市場で調べてみました。
刺身でも使えるマゴチは、通販でも買えます。
楽天市場に出店されているこちらの価格は、500gのサイズで、なんと、
4,224円(税込、送料込み)
つまり1kgあたり約8,448円ということです。
さらに、時期やその時の漁獲量などによっても変動し1.2倍ほどの値をつけることも!
・・・これはめちゃくちゃ高いです。
高いですが、魚市場でも同じように活け締めのサイズの良いものだと時期によって3,000円以上はしますから、まぁそんなものかと個人的には感じます。
マゴチは「特別な料理」に使われる食材。
お店への持ち込みとかは、(あくまで僕個人の感覚ですが)高価すぎて大変恐縮してしまいますのでやめましょう。
プレゼントにも難易度は高めかもしれません。切り身の状態であれば良いですけどね。
マゴチは刺身以外でも、煮つけや焼き魚などで大変美味しく食べれます。
特別に活け締め処理をされた魚であれど、刺身ではなく焼いて食べても何ら問題はありません。(もちろんせっかく丁寧に処理された魚だし、刺身で食べようよって話はあるかもしれませんが・・。)
自分の一番得意な料理で提供すれば良いと思います。
マゴチ(真鯒)はどんな魚?
さて、早速ですがまずは見た目から。



マゴチの見た目は、正直ちょっとアレです。
体の表面はヌルヌルですし、刺身に切った状態とのギャップがとても大きい魚ですね。
マゴチは背側が保護色
そして保護色。海の底で暮らすマゴチは、捕食者などに上から見られることが多いため、背中側が砂地や泥池と一体化するような色をしているのです。
ただ、横に平べったいヒラメやカレイに対し、マゴチは真上からプレスされたような体型をしています。このことから英語の呼び名は「Flathead(平たい頭)」。

砂泥地などに隠れるための特徴というのはヒラメやカレイと同じでしょう。
マゴチは熱帯から温帯の海に広く分布し、水深30mより浅めの砂地に生息しています。深海魚っぽい見た目ですが違います。
普段は海底に腹ばいになり、既に書いた通り、砂地に擬態(背側が保護色となっていて、環境に合わせてちょっとだけ変化する)して獲物や敵から姿を隠しています。
あまり活発に動く訳ではないようですね。まるきりヒラメなどの生態と似ているのではないでしょうか。






ご覧のように、ヒラメに比べると胸ビレと腹びれがだいぶ発達しています。体全体を使って泳ぐヒラメと異なり、比較的小回りのきくパーツ構造をしていることが特徴です。
肉食性で貝類、甲殻類、小魚などを食べ、1メートル近くまで成長します。春から夏にかけて産卵期を迎えます。
マゴチの名前の由来
「コチ」の由来は諸説あり、昔の貴族が正装の時に持つ細長い木の板「“笏(こつ)”」に似ているから。とする説や、
「骨(コツ)」を由来とする説(見た目が骨っぽいから)などあるそうです。
そして「“マ”ゴチ」とは、コチの中のコチということでそのように呼ばれています。

高級魚だけど、ヒラメなどと比べるとややマイナー感のある魚「マゴチ」。
刺身も美味しいですが、フライや煮付けなんかも絶品。
魚市場でもなかなか見かけない”ちょいレア”な魚です。
ふだん入手できない高級魚を、たまには通販でお手軽にいかがでしょうか。
マゴチはちょっと珍しい形をしていますが、捌くのは割と簡単です。
マダイなどと同じく三枚おろしにできますよ。



ただし、横向きに寝かせることが非常に難しいので、そのまま腹ばいにして、まな板に対して垂直に包丁を入れるように捌いていくと良いでしょう。
コメント
今日マゴチ2匹釣りました。自分は40センチクラスでしたが仲間は70センチオーバーを釣りました。
70センチオーバーは凄いですね!40センチでも十分、希少価値は高いですよ。羨ましい限りです。