カレイの最もポピュラーな食べ方は「煮付け」。今回はマコガレイを使った「カレイの煮付け」レシピを紹介していきます。
「大衆魚 of 大衆魚」とも言えるカレイは、夏の夕ご飯のおかずとして昔から親しまれてきました。
中でも「マコガレイ(真子鰈)」は人気で、大衆魚の代表が「カレイ」なら、カレイの代表はマコガレイと言っても良いくらいです。
そもそも”カレイ(鰈)”とは、海底の砂の中に隠れて、または海底の色と同化して暮らしているイメージ。冒頭の写真の通り、平たい魚が寝そべったような不思議な体をしています。
一般的に食用として「カレイ」と呼ばれる魚は、実はマコガレイであることがほとんど。つまり、数種いるカレイ類の代表格とするべき魚が、マコガレイなのです。
ちなみに他にいるカレイの仲間を挙げると、ババガレイも食用とされる魚ですし、広くは高級魚であるヒラメやアカシタビラメも近縁種です。その他、高級魚とされるカレイもおり、単に”カレイ”と言っても、マコガレイの他にも様々な個体が存在しているのです。
さて、マコガレイの王道レシピと言えば、「カレイの煮付け」。
甘辛い味とふんわりした身の食感、しつこくなくあっさりしているので、食欲が減退する夏にはピッタリの料理と言えますよね。
今回は、「カレイの煮付け」のレシピを紹介していきます。
マコガレイの煮付けの作り方
そもそもマコガレイとはどんな魚か、別記事にてまとめてますので、気になる方は覗いてみてください。
早速ですが、マコガレイの王道の食べ方である「カレイの煮付け」のレシピを紹介していきます。
「カレイの煮付け」に必ずマコガレイを使わなければならないわけではありません。他のカレイを使っても、それは「カレイの煮付け」と言えますし、作り方も全く一緒(魚のサイズによっては調味料の分量は変える)なので、魚の種類にあまりこだわらずに読み進めていただけると良いと思います。
材料(2人前)と準備
- マコガレイの切り身(220g~260g)
- ショウガ、薄く切ったものを一片
- 酒 80ml
- 水 80ml
- みりん 大さじ2
- 砂糖 大さじ1
- 醤油 大さじ2
マコガレイの切り身は2切れでだいたい分量になるはずです。小さければ、3切れを2人前にカットすればOK(ただし小さくなりすぎないように)。
とても小さいサイズのカレイならば、内臓類を取って姿のまま煮付けにしても良いでしょう。その場合、カレイは骨が太めなので、全体の分量は多めに考えた方が良いです(食べる部分が少ないため)。
重要な準備の一つとして、クッキングシートを使う鍋やフライパンの形に合わせて丸く切っておいてください。落し蓋として使用します。「重要」と書きましたが、最悪の場合無くても良いです。
「マコガレイの煮付け」作り方
- ある程度深さのある鍋やフライパンに、分量の酒、水、みりん、砂糖、醤油を入れ、さらにショウガも入れて強火
- 煮立ってきたらマコガレイを皮目を上にして1に入れる。強火。
- 2が煮立ったら火を弱めてクッキングシートの落し蓋をし、さらに蓋をして超弱火。
- クツクツとした状態で10分〜15分煮る。
- 煮上がったら10分くらい常温で置いて味を馴染ませる。
- 食べる前にもう一度火にかけて温めてから皿に盛る。完成
【補足】
6で鍋を温める前、煮汁の味を見て少ししょっぱいと感じたら水で薄めてください。
カレイは赤ちゃんの離乳食にも使える
マコガレイをはじめとした「カレイ」は、赤ちゃんの離乳食としても利用できます。
離乳食初期(生後5〜6ヶ月)から、食べさせて良いそうです。優しい味わいで高タンパクな白身魚は離乳食に打ってつけです。
ただし骨の取り残しに注意!また、今回紹介したレシピは離乳食向けではありません。離乳食向けには、塩味とかもっと抑える必要があるでしょう。
「魚の煮付け」と「煮魚」の違い
これまで、マコガレイの煮付けに注目してきたわけですが、「魚の煮付け」と「煮魚」は別々の料理だということをご存知でしょうか。
煮付けはこの記事のレシピにも書いている通り、長くても20分ほど炊き込む料理であるのに対し、「煮魚」はもっと時間をかけて炊くのが違いです。煮込み時間は魚の種類やレシピによってまちまちですが、場合によっては半日ほど煮込むレシピもあります。
「魚の煮付け」と「煮魚」の味の違いは、煮付けは味がほぼ染み込まず、その変わり、ふっくらとした身をほぐして煮汁に絡ませ食べるのが醍醐味。対する「煮魚」は、長時間炊き込むため味が染み込みますが、身は固くなりやすいです。一方で、煮魚の場合は骨まで柔らかく食べることができますが、煮付けは骨はまだ硬いままという違いもあります。

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