【かぼちゃ】硬くて切れない時の裏技

料理レシピ

生のかぼちゃが硬くて切れない。これは台所に立つ人たちの永遠の悩みです。「かぼちゃ好きで食べたいんだけど下処理が・・・・」と二の足を踏んでる人のために、裏ワザ的切り方を紹介していきます。

調理したホクホクの状態からは全く想像できないけど、生のままだと鈍器のごとく硬いかぼちゃ。今までは下ごしらえする時は気合と根性が必要でした(切ろうとすると手をケガしそうで怖い・・・。)。

筆者も大きな牛刀を使ったりよく研いだ出刃包丁を使ったり誤魔化してきましたが、いまいちピンと来ていなかったところにふと画期的なやり方を発見。

かぼちゃスープのレシピも合わせて紹介していきます。

【かぼちゃ】硬くて切れない時の裏技(レンジを使わない方法)

硬くて切れない「かぼちゃ」。このたび割と簡単な切り方を発見しました。

「知ってるよ。電子レンジ使う方法でしょ?」と早合点するなかれ。

それは、“パン切り包丁”を使って切る方法を紹介します。

カボチャには“パン切り包丁”が有効

かぼちゃに「パン切り包丁」??

パン切り包丁とは、その名の通りパンを切るための包丁です。「ブレッドナイフ」とも。硬くて切れないかぼちゃはパン切り包丁を使うと良いです。

これは筆者愛用のパン切り包丁(ブレッドナイフ)

パン切り包丁の特徴はシンプル。家庭用包丁とか三徳包丁とかの「切る」部分、つまり包丁の刃渡りの部分がギザギザの波刃になってて、かつ全体フォルムがカーブせず真っ直ぐであること。

カチカチに硬いパンからふんわり柔らかいパンまで、切れ味の良い包丁よりギザギザの波刃がパンを切るには適しており、一般家庭ではあまり馴染みないかもしれませんが自前でパンを焼いたりする料理店では100%使われている包丁です。

このギザギザ波刃のパン切り包丁が、「かぼちゃ」のカットにも使えます

さっそくパン切り包丁でカットしていきましょう。

裏ワザのパン切り包丁でカットしたかぼちゃ
断面も綺麗

パン切り包丁を使ったかぼちゃの切り方に特別なコツは必要ありません。強いて言えば、“ヘタ”の部分は流石に切りづらいので避ける事と、力をあまり使わずにノコギリのようにギザギザ部分で切り進むのがコツ。

あと、真ん中ぐらいまで切り進めると包丁が動かなくなりがち。「かぼちゃ」は真ん中が空洞なので、包丁を扱うのと逆のほうの手でカボチャを縦に回転させながら、周囲を2〜3cmくらいの深さまで満べんなく切ると良いです。

ぶっちゃけ、トマトやキュウリを切るみたいに楽ではありませんが、三徳包丁よりは格段に簡単に切れるはず。

電子レンジを使った切り方のデメリット

下処理に手間のかかるかぼちゃは昔から料理する人を悩ませてきました。

かぼちゃの簡単な切り方でよく言われる方法に、「丸ごと電子レンジでチンしてからカットする」というワザがあります。これ簡単に説明すると「かぼちゃ」をラップせずに丸ごとレンジに入れ、500W、時間は5、6分を目安に加熱するだけ。そうすると不思議と簡単に切れるようになる、というもの。

通称「レンチンカット」は確かに劇的に切りやすくなりますが、「レンジに入らない巨大なカボチャはどうすればいいの?」という元も子もないケースには対応できません。そして一番のデメリットは、半分だけ切って火を入れたいというニーズを満たせないこと。(かぼちゃは火を通さず冷蔵したほうが長持ちする)

パン切り包丁を使えば、料理する分だけ切って残りは冷蔵しておけるので効率的。丸ごと中途半端に火を通してしまうと、全部食べてしまうか、余った分を冷凍するなど工夫しなければなりません。

レンチンカットは便利だから基本の切り方としつつ、ケースバイケースでパン切り包丁を使ったかぼちゃカットも試してみてください。

かぼちゃを裏ワザで楽勝にカットしたら、カボチャスープを作ってみましょう。(おまけのレシピ)

【レシピ】かぼちゃスープの作り方

まず、紹介した裏ワザをさっそく実践し、かぼちゃを適当にカットしていきます。ぜひパン切り包丁を使ってみてください。

かぼちゃは裏ワザを使って適当にカット

ちなみに、長い品種のカボチャも一緒にスープにしちゃいます。

長い形は宿儺(すくな)かぼちゃの特徴

ヘタは食べれないので捨てます。

かぼちゃのヘタ部分

スプーンを使ってかぼちゃの種部分をくり抜きます。

カボチャの種

余談ですが、かぼちゃの種は食べれます。綺麗に洗った種をフライパンや電子レンジを使って火を入れ、殻を割って中身を出して食べましょう。

さらに、種まわりのモワモワ部分も食べれます。綺麗に種と寄り分けてカットした身と一緒にスープにすると良いでしょう。(今回は時間がないので使いません)

かぼちゃは皮を剥いたほうが色が綺麗になるけど、もったいないので今回は皮も全部使います。

種を取り除いたかぼちゃ

普通のカボチャと長いカボチャは、品種の違いで微妙に身の質も異なります。

カボチャを適当な大きさに切って柔らかくなるまで炊きます。

加える水分の量は適当。かぼちゃの下のほうが少し浸るくらい最低限の水分量。水でも良いけど今回は牛乳にしてみました。量は、写真では牛乳がチラッとだけ見える程度。

かぼちゃを牛乳で炊く
蓋をして20分くらい強火

鍋底が焦げ付く可能性があるので、適度に混ぜてください。

強火で20分くらい

水分量は少ないながら、かぼちゃ自身の水分も混ざってペースト状に変化。

30分くらいで炊き上がり

30分くらい炊くと身が崩れて鍋底にくっつき焦げやすくなりますので頻繁に木べらで混ぜましょう。

フードプロセッサーでペースト化

本当はブレンダーを使うとかなり滑らかになりますが、フードプロセッサーでも十分です。熱々なので火傷注意。

かぼちゃペースト化

画像が分かりづらいですが、かぼちゃの皮が粒状に残るくらいのペースト感。滑らかとは言えないけど問題ないえしょう。

皮も丸ごと入れたので少し緑も入ってます。皮を剥いたほうが“より”美味しそうな色が出ると思います。

かぼちゃペーストは冷凍できる

粒々が残る手作り感満載!かぼちゃペーストの出来上がりです。

「あれ?かぼちゃスープを作るはずじゃ??」

紹介した水分量だとスープとは言えずペースト状となってしまいました。でも実のところこれは想定内です。スープにしてしまうと体積が増えて大きくなってしまうので、量を少なく保存しやすい状態にしました。

バットなどに伸ばして冷ましたら冷凍して保存できます。

解凍して温めれば肉料理の付け合わせ(かぼちゃペースト)とかに使えますし、カレー粉を加えてルーにもできます。

本来の目的のスープにするには、コンソメや牛乳とかでペーストを好みの濃度までのばすだけ。塩味、甘みなど最後に加えてかぼちゃスープの出来上がりとなります。その際は、加えた水分と馴染んでトロトロになりずらいので、水分を少しずつ加えながらホイッパーなどで混ぜて作ると綺麗にできます。

かぼちゃスープを作るにも、まずは丸ごと かぼちゃ を切るところから。切れない時は「パン切り包丁」をぜひお試しください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました