【ババガレイ(婆鰈)】別名「ナメタガレイ」という魚とグリム童話の「かれい」の話

ババガレイ(ナメタガレイ)市場のお魚たち

グリム童話には、「かれい」の登場する話があります。

「かれい」と言えば、海の魚、食用魚、夏に旬を迎えるおいしい魚「カレイ(鰈)」のこと。

童話の内容をかいつまんで説明すると、魚たちの国で王様を決めるために、カレイやカワカマス、ニシンなどが泳ぎのレースをするというもの。話の中では、カレイがなぜあのような不思議な体つきとなったのか、その原因についても書かれています。

僕はグリム童話を最後まで読んだことはありませんが、はっきり言って物語の中で、良い役での出演ではなさそうなカレイ。

今回は、そんなカレイに追い討ちをかけてしまう記事となってしまいました。

というのも、カレイ科の中で一際異彩を放つ「ババガレイ」という魚の存在。

こいつは名前がもう既にひどい扱いを受けていて、というのも、「ババ」というのは「婆ぁ」のことなのです。もはや悪口でしかないのです。なんて可哀想なんだ。

摩訶不思議な見た目に加え、不快な粘液に覆われているため、かくも聞こえが悪い名前をつけられてしまったのでしょうか。

「婆」を連呼するのは忍びないですが、名前なので仕方ありません。せめて、ババガレイの良いところを強めにプッシュしていきたいと思います。

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ババガレイのことは「ナメタガレイ」と呼んであげよう

ババガレイはいくつか別名があり、「ナメタガレイ」とも呼ばれます。

「ババガレイとナメタガレイの違いは?」とたまに聞かれますが、同じ魚のことですね。

北海道や東北、関東で使われる地方名ですが、料理で使う場合には「ナメタガレイ」の方が聞こえは良いので、そう呼ぶ方が良いでしょう。

しかし、残念ながら標準和名は「ババガレイ」のほう。

ここで、標準和名についても簡単に説明しておきます。

標準和名とは

そもそも、生物には「学名」があります。もちろん生物というのは魚類以外も含めてです。我々人間も。

で、ババガレイの学名は「MIicrostomus achne」だそうです。

・・・どうです?

これでは「なんとなく」でも読めないレベルではないでしょうか。

学名は世界共通でラテン文字が用いられるため、日本人にはちょっと難しいんですよね。

そこで「標準和名」の出番なのです。

学名に対応し、1種につき1つの標準和名となっていて、覚えずらい学名の代わりに標準和名を覚えることで、生物学上の分類を理解しようっていう趣旨。

ただし標準和名は学名と完全に1対1ではないらしい。

何故かというと、そもそも日本に存在しない生物には、標準和名ってあまり必要ないからです。存在すら知らない生物のことを普通は話題にしないでしょう?

もし研究などでその生物の話をする人たちが日本に居た場合でも、その人たちはきっと正式なラテン文字の学名を使うでしょうし。

「ナメタガレイ」の意味

「滑多(なめた)」、そのままですね。

客観的な事実を名前にした方が、受ける傷は少ないと思う。

ババガレイってどんな魚?

さて、ババガレイについても少し詳しく紹介します。

体長は最大で60センチ。

カレイ科には、ババガレイを含めてたくさんの種類が存在しますが、「オヒョウ」などのように巨大するものを除けば、大抵は30〜60センチくらいの体長になる種類がほとんどです。

ババガレイはマコガレイなど他のカレイの仲間に比べると、若干ですが楕円形の形をしていることが多いです。

ちなみにこのババガレイ、雄よりも雌の方が大きくなり産卵時期は3月〜4月と言われていて、生息域は幅広く水深5mから400mの深海にまで達します。

そして最大の特徴は、何と言ってもこのヌメヌメ。

写真で伝わりづらいのが残念

手で掴むことが難しいくらいヌメってます。写真だと伝わらないのですが。

カレイといえばヌルヌルした魚だけど、このババガレイはその特徴が際立っています。

さらにこのババガレイ、市場で売られている時点で独特の匂いがしていて、人によってはこれを「泥臭い」と言うのですが、他のカレイ種に比べてその匂いが強いような気がします。

強烈なヌルヌルと匂いには因果関係があるのかも。

食べ方:「カレイの煮付け」がマスト!

東北の方では、年末から正月にかけて行事等の席で食べるような特別感のある魚だそうです。ヒラメと同じく5枚おろしにして処理します。

夏は刺身でも食べられますが、カレイといえば煮付けの方が一般的ではないでしょうか。

マコガレイの記事で作り方を紹介しています。

ちなみに、ソテーして食べるのも美味しいですよ。ソテーの場合、皮が厚くまた臭みがあるなどと言われますが、バターなどを使ってじっくりと皮目を焼くことで美味しく食べることができます。

ヒラメとカレイの見分け方について

それと、カレイについての話でよく聞くのが、「ヒラメとの見分け方」について。こちらで詳しく解説してみましたので気になった方はぜひ。

ババガレイ(ナメタガレイ)は通販で!

もう標準和名は「ババガレイ」じゃなくて「ナメタガレイ」の方が良かったんじゃ・・

ということで、刺身や煮付け用に通販でナメタガレイはいかがですか?

グリム童話のカレイの話もチェック!

記事冒頭で紹介したグリム童話(改版)に収録されている「かれい」はこちらのナンバーに収録されています。

ちなみに、改版では「青髭」がなくなっていると聞いたことありますが本当ですかね。あれを子供に読ませるのは確かに危険かも。汗

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