ヒラメとカレイの見分け方「左ヒラメに右カレイ」の発見者は誰?

水戸公設市場で買った天然物のヒラメ 魚介の雑学

左ヒラメに右カレイ」とは、ヒラメとカレイの見分け方で使われる言葉。

ヒラメは高級白身魚でカレイはどちらかと言えば大衆魚ですから、両者を取り違えるとマズいのです。

ヒラメとカレイは一見するとそっくりですが、体の向きが左右逆なんですね。この向きを見分けるのが「左ヒラメの右カレイ」というわけです。

この言葉を考えた人って誰?って気になりますよね。

ところが、かなり昔の話で誰が、いつから言い始めたのか、正確なところはよく分かっていません

「さかなクンが言い出した」という情報が一部あるようですが、これはデマです。もっと昔から使われていました。

ヒラメとカレイの見分け方、発見者は誰?

確かに、さかなクンが最初に言い出したと聞けば「なるほど」と納得してしまいそうですよね。

しかし、ヒラメとカレイの見分け方はとてもシンプルな方法なので、ここ最近になって提唱されたという意見が不自然であると気づくでしょう。

「左ヒラメに右カレイ」をおさらい

ヒラメとカレイの見分け方をしっかり覚えておきましょう。

ヒラメは目が頭の左側についています。つまり、目を天井に向けて(口が手前に来るようにして)まな板においた時、顔が左にあるのがヒラメです。

ヒラメ(鮃)の顔
口が手前(自分のほう)に来るようにまな板に置いた時・・・、
でかいヒラメ(鮃)
左を向くのが「ヒラメ
カレイの顔
口が手前(自分のほう)に来るようにまな板に置いた時・・・、
カレイ
右を向くのが「カレイ

これだけ。簡単ですね!

ただし例外もあります。

地方によっては、ヒラメとカレイの区別がなく、どっちもヒラメと認識する地域もあるそうです。

また、ごく稀にヒラメのくせに右を向いているもの(またはその逆)が発見されたりします。

例外はたまにありますが、基本は「左ヒラメに右カレイ」なのです。

さかなクン提唱説、なぜ?

「左ヒラメに右カレイ」をさかなクンが最初に言ったというのは誤り。

さかなクンは魚類に関しての権威と言って良いほど豊富な知識を持つお方。これは筆者の想像ですが、もしかしたら何かのテレビ番組で、ヒラメとカレイの見分け方を紹介したのかも。何も知らない人からすると、さかなクンが提唱した見分け方と勘違いしたのではないでしょうか?

さかなクンは、2010年、秋田県の田沢湖にのみ生息していた淡水魚「クニマス」の発見をしたことで大変な注目を浴びました。絶滅種と認定されて久しく懸賞金まで掛けられた魚の発見は、色んなニュースで取り上げられました。

実績があるさかなクンならではの誤解かもしれません。

ヒラメの卵巣はウマイ!

ところで、ヒラメを捌いていたら「卵」が出たので、ついでに載せときます。

魚の臓器は見慣れてない人にとってはちょっと衝撃画像なので、気になる人だけ画像リンクをクリックして見てください。

ヒラメに限らず、魚の卵巣は美味しく食べられるものが殆どです。産卵期や性別によっても、手に入るかはお腹を開いてみないと分からない場合が多いです。

そのまま焼いて食べても良いですが、色々な料理の隠し味的な使い方をすると良いかもしれません。

ということで、卵を持っているヒラメに出くわしたら幸運ですよ!

ヒラメの身はすき引きして5枚におろします(ヒラメの5枚卸し)

ヒラメはどんな魚?

ヒラメは漢字で書くと「鮃」。かっこいい漢字はグッズにしたくなるので作っちゃいました。

話が逸れましたが、ヒラメの基本情報は「ヒラメとはどんな魚?」の記事で詳しく紹介しています。

太平洋西部に分布し、最大で体長1m、体重10kgほどに成長。沿岸の砂泥地を好み、夜に活動します。昼はよく砂泥中に身を潜め頭だけ出して暮らしています。

体の色は、海底と同じ色に変化。小魚、小型甲殻類、貝類、ゴカイ類を食べるので、口は意外と大きく歯はギザギザ。

ちなみに、自分の出世ばかり気にする人のことを、「ヒラメ人間」と言うことがあるそうで、ヒラメが海底で上ばかり見て暮らしている様子から生まれた表現だそうです。

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