【クロダイ(黒鯛)】旬は晩春!別名「チヌ」の料理法は?おすすめ5つを紹介します

クロダイ(黒鯛)、チヌ市場のお魚たち

クロダイ(別名チヌ)とは、海釣りの対象魚で、チニスト(!?)にとても人気の魚。と同時に、料理に欠かせない食用魚でもあります。

今回は、釣りに料理に引っ張りだこのクロダイを、美味しく食べ尽くすための方法を紹介します。

クロダイ料理のおすすめ

  • 「晩春、太リすぎず、鮮度良し」なら、刺身
  • クロダイ茶漬けは鉄板
  • クロダイの炊き込みご飯も鉄板
  • カマ焼きはボリュームあるから使える
  • 残ったアラは汁物に

さらに、クロダイ料理を美味しく食べる為に理解すべきことも紹介!

  • 釣り人から見たクロダイ(チヌ)
  • 食性と生息域を理解する
  • 雄性先熟という特質
  • ヒレが凶暴!取扱注意!
  • 出世魚のこと

クロダイをおいしく食べるには、生息域や食性の理解はとても重要です。なぜなら、それらのことは魚の”味”にダイレクトに影響を及ぼすから。

クロダイは多方面で人気の魚ゆえ、「臭くてまずかった!」という感想もよく聞きます。おいしく食べるためのポイントも解説していきます。

また、クロダイの体は凶器だらけ。料理する為に魚体を捌く必要がありますが、その時の注意も書いておきます。

というわけで、今回はクロダイ 尽くしの記事です!最後までお読みいただければ幸いです。

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クロダイ(チヌ)料理のおすすめを紹介!

見た目は地味だけど美味しい魚でお馴染みのクロダイ。実はマダイ(真鯛)の仲間です。

名前に「鯛」とあるから当然でしょ!と思われる人もいるかもしれませんが、世の中には「〇〇鯛」という名前だけど、実はマダイとはかけ離れた存在だという魚が大勢います。魚の王様マダイの名前にあやかろうとしているのです。

そんな中、クロダイは正真正銘、マダイと同じ「タイ科」の魚。

そう、マズイわけがないのです!!

刺身

マダイと同じ「タイ科」ってだけで、刺身は間違いなさそうですよね。

中でも晩春の産卵前、まだ卵を持っていない(太りすぎていない)鮮度の良いクロダイの刺身は抜群にウマいですよ。

マダイを凌駕するかもしれません。

「いやいや言い過ぎでしょ」と言われるかもしれませんが、マジです。

「晩春」というのは、その年、場所によってズレる場合があります。初夏の頃に最高のクロダイが出てくるケースもあるでしょう。

卵を持っている/持っていない、鮮度が良い/悪い、これらのことを踏まえながらの目利きは難しいと思う人も多いかもしれません。(僕も全く自信がない)

鮮魚店や魚市場のお店の人に聞いちゃいましょう。笑

聞く前段階として、お店の人との関係性を築いておくことは重要ですが、付き合いの中で、「良いもの、悪いもの」は専門家の意見が聞けるなら、非常に参考になります。

脂が乗っているかどうかなど、外見だけでは判断の難しいポイントも、その魚を仕入れている彼らは情報も一緒に持っているケースが多いです。

クロダイ茶漬け

  1. 煮切ったみりんと醤油、炒りごまを合わせた「ごま醤油」を作る。
  2. クロダイを3枚におろし、腹骨、小骨をとり皮を引く。
  3. 人数分を食べやすい大きさにカット。(刺身状でもサイコロ状でも)
  4. 上の「3」を「1」のごま醤油に浸して30〜60分。
  5. 4の漬け時間の合間にネギを刻んでおく。
  6. 器に熱々ご飯をよそい、ごま醤油をひと回し、クロダイの切り身を乗せる。
  7. 煎茶をかけ、ネギを散らし、お好みでワサビを絞って完成。

【補足】

  • 自ら捌いたクロダイを使う手順ですが、もちろん、刺身の状態で買ってきたものを使っても構いません。
  • 3の手順で、クロダイの身をカットするときは、刺身状にそぎ切りにするなら出来るだけ薄めに、サイコロ状なら、各辺が1㎝より小さいくらいの方が良いでしょう。
  • 7の手順で、煎茶は熱いものをかけますが、クロダイにかけて(身に火を通して)食べるもよし、熱湯を逸らして生のまま食べるも良しです。

炊き込みご飯

  1. いつも通りご飯を炊く要領で炊飯ジャーに0.5合分くらいセット(水は少なめに)。
  2. クロダイを3枚におろす。腹骨、小骨をとる。出たアラはとっておく。
  3. 2で出たアラのうち、頭は梨割りにして血合いを洗って取り除く。
  4. 3で洗った頭と中骨に、熱湯をかけて洗う。
  5. 1の炊飯ジャーに、2でおろしたクロダイの半身と、4のアラを入れる。
  6. 醤油大さじ1、日本酒大さじ1を加えて炊き上げる。
  7. ご飯が炊ける間に、ネギ、三つ葉など薬味を刻んでおく。海苔も刻む
  8. 炊き上がったら、5で加えたアラだけ取り除き、身を崩しながら混ぜ、器に盛る
  9. 7の薬味と海苔を散らして完成

【補足】

  • 炊き込みご飯の要領で、しいたけや小松菜、または冷蔵庫にある余った野菜など、適宜に切って加えても良いです。
  • クロダイのアラから取った出汁があれば、米を炊く時の水の代わりに使うとより一層旨味が増します。

カマの塩焼き

カマとは、魚のエラの付け根から腹ビレの付け根あたりの部位のこと。

この部分は、魚を捌いた時にでる半端な部位なのですが、火を通して美味しく食べることができます。カマの貧しい魚もいますが、クロダイの場合は比較的ボリューミーです。

塩焼きにして食べましょう。上で紹介した炊き込みご飯に混ぜて食べても良いと思います。

あるいは、次に紹介する汁物の具材としても出汁が出て一石二鳥

アラを使った汁物

クロダイを捌いた時に出る頭、カマ、中骨、腹骨などなど、これらから出汁を取りましょう。

頭は梨割りにして目玉を取り、血合いを綺麗に洗います。まとめて熱湯にくぐらせ、水から煮出して出汁を取ります。昆布を加えても良いですし。30分も煮込めば美味しい出汁が取れるでしょう。

味付けは塩、醤油、味噌、トマト、なんでもOKです。

貝や甲殻類など、他の魚介類を加えればブイヤベースのような濃厚な味わいにも。

クロダイ料理を楽しむために知っておきたいこと

1匹丸ごとのクロダイを美味しく食べ尽くせるように、食べ方を紹介してみました。

ここからは、クロダイ料理をより楽しむため、知っておきたい知識を紹介していきます。

やはりクロダイ(チヌ)は「釣り」が人気!

やっぱりクロダイと言ったら「釣り」でしょう。夏場の釣りの対象魚として知名度の高い魚です。その人気の理由は、

  • 首都圏の内湾にも多く、堤防などから狙えて手近。
  • 雑食、悪食、何でも食う性質から様々な漁法がある。
  • 引きも良い

・・など。

要するに初心者でも入り易いうえ、引きも面白いのでハマる人が多いというわけなんですよね。

ちなみに、雑食性だというのは、歯の構造を見てもうかがい知ることができます。

この歯、なんでもイケます

歯が口の奥まで二重、三重に連なっていて、どんなものでも噛み砕くことができそうです。

「チニング」なんて言葉もある

クロダイが「チヌ」と呼ばれることから生まれた釣り用語です。ルアー釣りですね。

このような言葉があるくらい、釣り人気が高いということを言いたいわけです。

釣ったクロダイを食べる時の注意

その魚が食べたものによって、魚自体から著しく臭みが出ることがあります。

クロダイは上記で書いた通り悪食の魚ですので、特に、都市部の堤防のような場所や、河川の流れ込みなどでは、様々なものを口にしている個体が多いと予想され、手軽に釣ることができる反面、食べてみると臭みが強い場合もあるようです。

さらに、クロダイは淡水域でも生きることができ、そういった場所でも生育環境は悪く、臭みが出る場合もあるかもしれませんね。

釣る場所にもよると思いますが、釣ったクロダイは火を通して食べるのが無難。徐々に、臭みが出る魚のクセを学んでいき、料理のバリエーションを増やしていくと良いでしょう。

生態とかの話

体長は最大で70㎝近くになる個体も存在するようです。

寿命は長く、一説には13〜19歳などと言われています。しかし成長は遅いようで、9年ほどかけて40㎝くらいまで成長するそう。

ちなみに、釣り人からは50センチを超える個体を「年無し」、60㎝オーバーは「ロクマル」と呼ばれます。

見た目地味だけど、鰭(ヒレ)は凶暴

さて、地味だ地味だと言われがちなクロダイですが、鰭(ヒレ)はひとつも地味じゃありません。

これです↓

クロダイ(黒鯛)、チヌの背びれ
クロダイ(黒鯛)の背びれ

これは背びれなんですが、よく見ると何本もあるトゲに膜が貼ってあるような構造になっていますよね。

これは鰭条(きじょう)と言って、魚の種類によっては先端が鋭く尖っていることが多いのですが、手に持つときに掴みどころが悪いと一瞬でケガします。

魚の種類によっては、この部分に毒を仕込んでいるヤツもいたり・・。人間よりも小さいとはいえ、生き物の防衛本能をナメてはいけません。

クロダイは、このトゲトゲの部分(鰭条〔きじょう〕の中の尖っている所で刺条〔きょくじょう〕と呼ばれる部分)が特に発達する魚みたいで、その証拠が学名にも表れており、

学名の属名「Acanthopagrus 」は「棘のある鯛」の意

出典:wikipedia

・・・だそうですよ。

トゲの多いヒレを持つ一般的な魚だと、クロダイの他にマゾイクロソイなんかもケガしやすいのでご注意を。

性転換する(雄性先熟、オスからメスへ)

メスからオスへという展開は聞いたことあったけど、逆もあるんです(オス→メスへ)。クロダイがそう。

ホルモンの関係で、4、5歳くらいになるとメスになる個体がいるみたいです。

こちらはクロダイの卵。

クロダイの卵(真子)
クロダイの卵

これもまた美味。ただしこの場合、クロダイ本体は卵に栄養を取られて味がショボくなっている可能性大です。

適応力高し!汽水域でも暮らす

河川の汽水域にも侵入するというのは、スズキと似たような特徴ですね。

このことから「川鯛」と呼ぶ地方もあるんだとか。真水でも生きられるという強い生命力を持つ魚です。

上でも書いたように、この生命力の高さがアダとなり、釣る場所によっては臭い個体と出くわすことがあるのですよね。

出世魚だけど「チンチン」とか「ババタレ」とか

クロダイは成長するに連れて呼び名の変わる「出世魚」なんですが、幼魚の時の呼び名が、関東では「チンチン」、関西では「ババタレ」というそうです。

おいおい、これはかなりヒドいぞ。笑

クロダイ料理を余すことなく食べ尽くそう!

見た目はあまり特徴的ではないけれど、よく調べて見ると意外な発見があるので、魚って本当に面白いですよね!

そしてクロダイ料理。普通に塩焼きでも美味しい食べれますが、あえてクロダイ茶漬けや炊き込みご飯にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

それにしても「チンチン」に「ババタレ」はひどい・・。

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