【イシガキダイ(石垣鯛)】シガテラ毒に注意すべき魚!気をつけたい点をまとめました

市場のお魚たち

イシガキダイ(石垣鯛)はとても美味しいですが、シガテラ毒に注意が必要な魚です。

シガテラ毒。

僕は最低限のことは知っているつもりだけど、しかし「なんとなく」レベルの知識しかないので不安な気持ちもありました。

今回、せっかく石垣鯛が安く手に入ったし、この機会にシガテラ毒についてもう少し突っ込んで調べてみよう!ってことで、今回はその内容を記事にまとめます。

まず、気をつけるべき点は以下

  • 素人が釣った、「大型の」シガテラの原因魚種は食べない方が無難

実は、シガテラ毒を発症する魚を事前に見分けることは困難です。

そもそも、原因魚種(食べるとシガテラ毒を発症する可能性があるとされる魚)を思い切って「食べない」という選択が、一番確実な対策でしょう。

しかし、それでは釣り好きの人や魚料理好きの人には酷かもしれないと考えれば、可能な限り危険を排除して、エイヤーで食べましょうということになってしまうのですよね。

シガテラ毒の有無の判別に、100パーセント正解はありません。目の前の魚に毒性があるか、それとも無毒か、ご自身の責任において食べてください(後ほど、確実性の高い見分け方のポイントを紹介します)。

さて、シガテラ毒の話も重要ですが、手に入った石垣鯛は、重量は1キロ弱くらいで全長は30センチ弱といったところ。

市場でもたまにしかお目にかかれないマイナー魚ですので、石垣鯛の特徴についても、合わせて紹介していきますね。

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イシガキダイ(石垣鯛)とシガテラ毒について

まず、いきなり

「石垣鯛って毒がある魚だよ」

と紹介しては風評被害となってしまうので、そもそもシガテラ毒がどのようなものかを先に紹介していきます。

シガテラ毒とは?症状は?

「シガテラ毒」や、単に「シガテラ」と呼ばれるのは、毒性を産むプランクトンを由来とする食中毒のこと

厄介なのは、加熱調理では熱分解できず、しかも対象の味も見た目も変わらないという厄介な毒で、例えば、じっくりコトコト煮込んだ対象魚の「あら煮」を美味しくいただいた後、発症してしまうってこと。

日本ではシガテラ毒による死亡例はまだありません(海外ではあるらしいですけど)。

症状は、腹痛や嘔吐、下痢などから、神経系に異常を来たす場合もあり、回復に数年を要したというケースもあったという恐ろしい食中毒です。

よく言われるのが「ドライアイスセンセーション」と呼ばれる症状で、冷たいものを触るとドライアイスに触れたかのような痛みを感じてしまうという、ちょっと想像を絶することになってしまうという話。

シガテラ毒の原因魚種

本記事で取り上げている石垣鯛をはじめ、バラハタ、イッテンフエダイ、バラフエダイ、オニカマス、サザナミハギ、ギンガメアジ、ヒラマサ、ブリなど、他にも400種以上にも登るそうです。

成長を遂げた大型の個体の方が、若魚よりも強い毒素を保持している可能性が高い、ということで、「オニカマス」にいたっては、厚生労働省によって食用が禁止されています。それほど中毒の危険性が高いということでしょうね。

魚がシガテラの毒素を持つようになるまで

シガテラ毒のメカニズムについては、こちら(外部リンク)の資料に詳しく書かれています。

簡単に言えば、発端は毒素を産生するプランクトンから。

まず、毒素を産生するプランクトンを小魚が食べます。次に、食物連鎖上位の魚がその小魚を食べ、人がその上位の魚を食べるとシガテラ中毒に陥るという仕組みなのです。

上記の連鎖の中で、魚たちには影響はなく、影響があるのはヒトだけなのです。

また、微量な毒素では影響はありませんが、上位の魚は毒素を含む小魚をたくさん食べて蓄積してしまうので、原因になりやすいということです。

シガテラの原因でよく言われていること

食物連鎖上位の魚は大型のものが多く、年齢を重ねてより大きくなるにつれて、蓄積された毒素も増えていく傾向にあるでしょう。

上述した魚種で大型になったもの(特に6ポンド(=2,722グラム)の大型の肉食魚が目安)は、危険度が高いと言われています。

しかし、あくまで目安。それよりも小さい若魚の状態で食べた魚が原因でシガテラ毒が発症した例もあり、こちら(外部リンク)に詳しく書かれています。

あと、場所も重要で、同じ魚種、同じ大きさの個体が、漁獲される場所によっては危険度が異なります。

もう少し詳しく言えば、暖かい海の珊瑚礁は危険度が高いようです。これは原因となるプランクトンが特定の海域に多いからでしょう。

無毒、有毒の魚を見分ける方法は?

既に書いたように、見た目や味などで見分けるのは困難です。

こちら(外部リンク)によると、ある研究チームがシガテラ毒の検出キットを開発したそうですが、まだまだ一般的ではないようですしね。

しかし、ある程度「アタリ」をつけることは可能です。

  1. 市場で売られている魚は、対象魚であっても危険度は低い
  2. 逆に、素人が釣った魚は危険度が高い
  3. 対象の魚で大型のもの。目安は2,722グラム(2.5kgオーバーは危険度MAX)
  4. 対象魚であっても、養殖モノは危険度は低い

市場で売られている魚が安全という根拠は、プロが扱っている魚は安全な場所で漁獲したものだからです。「実績のある場所」と言い換えても良いでしょう。

100パーセントではありませんが、危険度は格段に低いと言えます。

逆に、素人が、よく分からぬ場所で釣った魚は危険度は高いですよ。

また、すでに書いたように大型であるかどうかも見分けるポイント。

養殖モノは、食べるものも管理されている可能性が高いので、より安全でしょうね。

シガテラ毒の被害は増加傾向にある?

こちら(外部リンク)の資料によれば、沖縄での中毒発症が多いシガテラ毒が、今後は本土でも珍しくなくなるだろう。という見解が書かれています。

原因として考えられるのは「地球の温暖化」。

いずれにしても、注意しなければならないケースは今後増えていくと僕も予想しています。

イシガキダイ(石垣鯛)はどんな魚?

まず、何と言ってもこの魚から連想するのは「海釣り」じゃないでしょうか。しかも磯釣り。

浅い岩礁域に多く生息しているので、波が打ち寄せる磯から竿を投じる「これぞ海釣り」な感じのする魚です。

石垣鯛の老成個体を、釣り人たちは「クチジロ(口白)」と呼び特別視しています。

名前の通り口先が白くイシガキダイの特徴である体中の斑紋も消えて、中には90センチを超える大物も存在するらしいです。

こう聞いただけでワクワクしてしまう、そんな釣りロマンいっぱいの魚なんですね。

近縁種のイシダイと共に、釣り人から俗に「石もの」と呼ばれます。

熱帯、亜熱帯に分布する大型魚です。浅い岩礁域やサンゴに生息していて、3年で体長50センチ、体重1キロを超え成熟します。産卵期は春。

特徴である身体中の斑紋は大きくなるにつれ細かく薄くなって、大人になると消えてしまうようです。

また成長するにつれ口先が白くなるのも特徴。そう、これが釣り師たちが憧れる「クチジロ」です。

ただし、メスは斑紋も消えず口先も白くなりません。オスほど体も大きくはならないようですね。

食性は肉食。甲殻類、貝類、ウニ類などの底生生物を強靭な歯で噛み砕いて食べます。

↑口の骨と歯が融合して、鳥のクチバシのようになっています。強靭な顎で硬い貝や甲殻類をバリバリ食べてしまいます。

ちなみにこの魚、名前に「タイ(鯛)」とつきますが、マダイチダイクロダイなどのいわゆる「タイ科」の魚ではありません。スズキ目イシダイ科に属しています。

イシガキダイ(石垣鯛)の最終形態は「クチジロ」

クチジロの画像をググってみてください。

こんなのが日本の海に潜んでいるとは驚きです。

この魚は鱗がとても細かく取りづらい上、皮膚が厚くて硬いです。

ウロコが細かくて取りづらい

しかし身質は白身で刺身でも焼き物でもめちゃくちゃ美味ですよ。

シガテラ毒のリスクさえなければ、完璧な魚と言えるでしょう。

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