スルメイカの処理(解体)方法解説【イカの体って宇宙】

スルメイカ魚介類

スルメイカを使ってイカの体の構造を紹介しつつ、食べるための処理方法も説明していきます。

ふだん魚ばかり扱っていてたまにイカを触ると、同じ魚介類なのにベクトルのあまりの違いに毎回驚きます。この生き物は実は宇宙から来たのでは?と思うほど。

摩訶不思議なイカの生態に迫ってみましょう。

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スルメイカの処理方法と体の仕組み

今回紹介するイカは「スルメイカ」という種類。

細部に違いはあれど、「イカ」という生き物はだいたい同じ体の造りをしています。おもしろい特徴や身体の部位、解体方法を見ていきましょう。

イカの斬新な泳ぎ方「噴射型」

イカの体には「漏斗(ろうと)」と呼ばれるホースの先端のような部位があります。下の写真の赤丸の部分。

スルメイカの漏斗
スルメイカの漏斗

何とここから海水を吐き出してロケット噴射のような原理で前に進みます。斬新すぎますね。

漏斗には他にも外敵の目を眩ませる墨を吐き出す「口」にも使われますが、食べ物を食べる「口」とは別です。

イカの腕の数は10本

ご覧の通りです。

スルメイカの腕
スルメイカの腕

上の写真で左右の一番はしっこにひときわ長い腕を出してますが、これは触腕という、獲物を捕まえる等の時によく使われる長くて大きめの腕です。吸盤も他に比べでかい。

スルメイカの触腕
スルメイカの触腕

ご覧のように、吸盤の先端にはネジ部品のパッキンとかワッシャーのような、硬めの輪っかがついています。吸盤で捕まえるという発想が面白すぎますね。

イカは死んでいても、触腕に並んだ吸盤はまだ機能します。人間の手や包丁、なんにでもくっついて離れません。

イカのエンペラとは?

ちょうど矢印の先っちょのような部位をこう呼びます。「ミミ」とも。

スルメイカのエンペラ
スルメイカのエンペラ
こちらはエンペラを裏から見たところ

エンペラの役割は、魚で言うところの「鰭(ヒレ)」に相当します。

つまり泳いでいる時に体を安定させたり、方向転換したりする役目。

実際に泳いでいるところを見るとウネウネと波打つような動作をしているので一目瞭然です。ゆっくり移動する時の推進器官としての役目もあるようです。

なお、なぜ「エンペラ」と呼ばれるか。それは「エンペラー(皇帝)」から来ているという説が有力みたいですよ。

ナポレオンの帽子に形が似ているからだとか。(諸説あり)

イカの目

イカにも「目」はあります。

スルメイカの目
スルメイカの目

でも逆に黒目が怖いです。

スルメイカの場合は目が薄い膜で覆われています。

スルメイカの外套の外し方

イカの胴体の部分を外套と言います。

これは引っ張るだけで楽にカパっと外せます。

まさに人間が外套(コート)を脱ぐように簡単。

スルメイカの外套
スルメイカの外套

外套の中にはイカの大事な器官がたくさん入っていて、呼吸をするエラもあり、外套から取り込んだ海水を先ほど書いた「漏斗」から吐き出すという仕組みになっています。

外套の中に「肝」と「墨袋」がある

外套の中に入っているのが肝と墨袋です。

塩辛や墨煮などに使われる大事な部分。

墨袋は破ってしまうと想像以上に真っ黒になるので注意が必要です。

スルメイカの肝と墨袋
スルメイカの肝と墨袋

墨袋は、肝を覆っている膜に張り付いていますが、下の写真のように指で引っ張って剥がします。

ちなみに、外套の裏には何やら人工的なプラスチックのパーツのようなものが張り付いていますが・・・。

スルメイカの軟骨
スルメイカの軟骨

これは軟骨で、貝殻の退化したものなんだとか。

太古の昔、イカの祖先はアンモナイトのような生物だったのでしょうね。

イカの口はどうなっている?

腕の付け根の真ん中に口があります。

下の画像で真ん中の黒くなっているところが口です。

この口をもう少し細かく見ていきましょう。

イカの口には「顎板」があります。つまり、人間と同じように大きな食べ物を噛み切ることができるのです。腕も合わせて使えば、大きな獲物だって捕食することができるのですね。

こんな感じです↓

スルメイカのクチバシ
スルメイカのクチバシ

これは口の部分から飛び出ている状態です。鳥のくちばしのようですね。

下の写真は別の角度から

実際、くちばしのように硬いです。カラストンビなどと言う通称があるようですね。

イカはクチバシと目と軟骨以外はほぼ食べれる

イカの大きさにもよりますが、吸盤も食べられます。しかし生食の場合は取り除いたほうが良いでしょう。口の中で吸いつきますし大きなものは硬いです。

クチバシは硬くて食べれません。目と軟骨も除去しましょう。墨袋や肝は食べることができます。

なお、スルメイカには寄生虫がついていることがあります。

スルメイカの寄生虫(アニサキスやニベリニア)に注意してください。

特にアニサキスは食中毒のリスクがありますので要注意です。

ちなみに「ニベリニア」の方は、人体には無害なれど目視できるほどの大きさで不快なので、除去しましょう。擦ったり摘めば簡単に取り除けます。

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