「アサリはやっぱり出汁だよね。あっさり塩味のアサリが一番ウマイ!」
ということで今回はアサリの話。とりわけ寿命や鮮度の見分け方などを紹介していこうと思います。
国民の誰もが知っている二枚貝だと言っても過言ではないアサリには、もちろん年齢があります。
しかし、アサリを観察して年齢を推し量るのはかなりの難易度のようです。
詳しく見ていきましょう。
アサリの寿命は?年齢や鮮度の見分け方を紹介!
アサリをあらためて見ると、無機質な硬い殻に閉じこもっていて、外見からは生きているのか死んでいるのか、若者なのか老人なのか見分けがつかない生き物であることが分かります。
アサリの年齢を調べる方法はあるのでしょうか?
また、「アサリの砂抜き方法」を説明するにあたり、大前提として「元気なアサリ」を選んで買うことが重要であると書きました。
そのため、今回は鮮度の良いアサリを見分ける方法にもスポットを当てて解説していきます。これに関してはそもそも「正常な状態」つまり「生きているアサリ」を見極めることが重要です。
アサリの年齢を調べる方法
アサリの年齢を調べる方法はありますが、少し面倒です。
ざっくり説明すると以下の手順。
- アサリの殻には、1日に1本〜2本の線が刻まれる(「日輪」という)ので、これを年齢の判断材料とすることができる。
- ただし、殻を目で直接見ても分からない。殻に特殊な加工(削る、磨くなど)をし、顕微鏡でよーく見る必要がある。
ということで、アサリをつまんで何気なしに見るくらいじゃ年齢なんて分からないっぽいです。ただ、学者級の熱意があれば調べる術は存在するようですね。
アサリの寿命は7〜8年
アサリは1年くらいで2〜3センチほどに成長し大人になります。最大で5センチほどにまで成長し、寿命はだいたい7〜8年と言われています。
老成したアサリは、貝殻の模様がボンヤリしてくるらしいですよ。
顕微鏡を使わなくても、アサリの貝殻には「成長肋(せいちょうろく)」と呼ばれる年輪のような線が入っていて、これは年齢を知る目安になるらしいです。
「成長肋(せいちょうろく)」が1年に1本として年齢を測るわけなのですが・・・。

しかし、必ずしも1年に1本というわけではないようです。あくまで「目安」でしかないので、潮干狩りに飽きた時のトークテーマくらいにしておくのが良いでしょう。
正確な年齢を知るには、前述した根気のいる調査が必要なのです。
鮮度の良いアサリを見分ける方法
生きているアサリを見るとき、まずはどのような状態が正常で鮮度が良いのかを解説します。
殻が割れていないものを選ぶ
アサリは二枚貝です。一見して堅そうなアサリの殻は意外ともろく、ちょっとした衝撃でも割れることがあります。
そして、殻が割れた状態のアサリは死んでいるかもしれません。小さなヒビでも、弱ってしまっている場合があるので、アサリを買う時は殻の割れていないものを選びましょう。
もし殻の割れているアサリを発見した場合は、鼻を近づけてニオイを嗅いでみてください。
臭かったらアウトです。
口をしっかり閉じているものを選ぶ
次に、殻をしっかりと閉じているアサリを選びましょう。
スーパーや鮮魚店のアサリを見ると、ほとんどが殻をしっかりと閉じていると思います。
うっすら半開きになっているものは弱っているか死んでいる可能性がありますので買うのを止めるべきです。
口をしっかり閉じたまま死んでいる場合もあるので、匂ってみて臭いようならアウトです。
アサリは火を通すと、もれなく口がパカっと開きます。逆に開かないものは死んでいる可能性が高いと言えます。
元気いっぱい!管を出しているものを選ぶ
口を開いて管を出しているものは、ちゃんと生きている証拠ですから大丈夫。
ただし、触っても管が引っ込まない奴はグレーです。やはり匂ってみて臭かったらやめときましょう。
アサリは、ビックリすると管を出したまま口を閉じてしまい、自らの管を挟んでしまうことがあります。
口をしっかり閉じているのに、そこから管が出ている(口に挟まっている)ものは、匂ってみて臭かったらアウトです。
年齢は3〜4歳くらいのアサリを選ぶ
既に紹介した通り、正確な年齢はパッと見では分かりません。
「成長肋(せいちょうろく)」が少なくとも3本以上あれば、3歳以上ですので、これに加え、後述する、貝殻の模様がハッキリしているものを選べばだいたい間違いはないでしょう。

貝殻の模様がハッキリしたアサリを選ぶ
年齢もそうですが、生息地によっても貝殻の模様に違いが出るのがアサリ。
どういうことかと言うと、泥池よりも砂地のものが味が良いとされていて、砂地に住むアサリは貝殻の模様がハッキリしている傾向があるようですね。
どちらにしろ、模様はハッキリしたものが良いということ。
ただし、北海道の厚岸(あっけし)産のアサリは例外。
いわゆるブランドアサリですが、この厚岸産のものは貝殻の模様がぼんやり(というか白っぽい)してるという特徴があります。
そういった例外もあるので注意が必要。ちなみに厚岸産のアサリは、一般的なものに比べ一回りほどデカイことが多く、一目瞭然。
なお、黒みが強すぎる模様を持つアサリの味は良くないと言われています。
アサリの貝殻の模様は千差万別ですが、異様に黒いものは避けた方が良いかもしれません。
平たいアサリの方が身に厚みがある
水深が深い沖の方に住むアサリは体高が平らになる特徴があるのですが、中を見ると、浅瀬のものよりもこちらの方が身が厚い傾向があるようです。
貝殻の形がまるっとしている方が、身も大きいような気がしますが逆なんですね。
以上、アサリの寿命と鮮度について解説しました。
鮮魚店などでお買い求めの際に、参考にしていただければ幸いです。