【アサリの鮮度の見分け方】寿命と年齢を知る方法について

魚介の雑学

「アサリはやっぱり出汁だよね。あっさり塩味のアサリが一番ウマイ!」ということで今回はアサリの話です。特に鮮度が良いアサリの見分け方、アサリの寿命について紹介していきます。

国民の誰もが知ってる二枚貝だと言っても過言ではないアサリには年齢があります。ところが、アサリを観察して年齢を推し量るのは高難度。方法はあるのでしょうか。そして、さらに大事なのは美味しいアサリの見分け方ですよね。

詳しく見ていきましょう。

【アサリの鮮度の見分け方】寿命と年齢を知る方法について

アサリは外見から鮮度を見分けるのが難しい食材です。しかし、当然アサリも生き物なので鮮度の良し悪しがあります。冷凍ものでない限り、生きているものを買い求めますので、元気なのか弱っているのか、よもや死んでいるのかを見分けるのは非常に重要。

アサリの砂抜き」も、大前提として「元気なアサリ」を選んで買うことが重要なので、鮮度を見極められるかがカギになってきます。そして鮮度を見るために年齢を調べることは一つのポイントであると言えます。

まずは鮮度の良いアサリを見分ける方法にスポットを当てて解説していきます。大切なことは、繰り返しになりますが「正常な状態」つまり「生きている元気なアサリ」を見極めることが重要です。

鮮度の良いアサリを見分ける方法

アサリの鮮度を確認してより良いものを選ぶ方法は主に6つ。

  • 殻が破れていないこと。
  • 口をしっかりとじているものを選ぶ。
  • 管をだしているものを選ぶ。
  • 3〜4歳くらいの個体。
  • 貝殻の模様がハッキリしたアサリを選ぶ。
  • 平たいアサリが身に厚みあり。

なお、アサリの鮮度を見分け方とは別に、「死んだアサリの見分け方」も解説しています。これから解説する「アサリが生きてる証し」に当てはまらない場合、それはもしかしたら死んでいるのかも・・・。

前置きが長くなりましたが、アサリの鮮度確認の方法です。

殻が割れていないものを選ぶ

アサリは二枚貝です。一見して堅そうなアサリの殻は意外ともろく、ちょっとした衝撃でも割れることがあります。

そして、殻が割れた状態のアサリは死んでいるかもしれません。小さなヒビでも、弱ってしまっている場合があるので、アサリを買う時は殻の割れていないものを選びましょう。

もし殻の割れているアサリを発見した場合は、鼻を近づけてニオイを嗅いでみてください。

臭かったらアウトです。

口をしっかり閉じているものを選ぶ

次に、殻をしっかりと閉じているアサリを選びましょう。

スーパーや鮮魚店のアサリを見ると、ほとんどが殻をしっかりと閉じていると思います。

うっすら半開きになっているものは弱っているか死んでいる可能性がありますので買うのを止めるべきです。

口をしっかり閉じたまま死んでいる場合もあるので、匂ってみて臭いようならアウトです。

アサリは火を通すと、もれなく口がパカっと開きます。逆に開かないものは死んでいる可能性が高いと言えます。

管を出しているものを選ぶ

口を開いて管を出しているものは、ちゃんと生きている証拠ですから大丈夫。

ただし、触っても管が引っ込まない奴はグレーです。やはり匂ってみて臭かったらやめときましょう。

アサリは、ビックリすると管を出したまま口を閉じてしまい、自らの管を挟んでしまうことがあります。

口をしっかり閉じているのに、そこから管が出ている(口に挟まっている)ものは、匂ってみて臭かったらアウトです。

年齢は3〜4歳くらいのアサリを選ぶ

既に紹介した通り、正確な年齢はパッと見では分かりません。

「成長肋(せいちょうろく)」が少なくとも3本以上あれば、3歳以上ですので、これに加え、後述する、貝殻の模様がハッキリしているものを選べばだいたい間違いはないでしょう。

貝殻の模様がハッキリしたアサリを選ぶ

年齢もそうですが、生息地によっても貝殻の模様に違いが出るのがアサリ。

どういうことかと言うと、泥池よりも砂地のものが味が良いとされていて、砂地に住むアサリは貝殻の模様がハッキリしている傾向があるようですね。

いずれにせよ、模様はハッキリしたものが良いということ。

ただし、北海道の厚岸(あっけし)産のアサリは例外。

厚岸産のアサリはブランドアサリで、貝殻の模様がぼんやり(白っぽい)してるという特徴があります。加えて、一般的なものに比べ一回りほど大きく、その点からも厚岸産は一目瞭然と言えます。

なお、黒みが強すぎる模様を持つアサリの味は良くないと言われていますので、(アサリの貝殻の模様は千差万別ですが)異様に黒いものは避けた方が良いかもしれません。

平たいアサリの方が身に厚みがある

水深が深い沖の方に住むアサリは体高が平らになる特徴があるのですが、中を見ると、浅瀬のものよりもこちらの方が身が厚い傾向があるようです。

貝殻の形がまるっとしている方が、身も大きいような気がしますが逆なんですね。

以上、アサリの寿命と鮮度について解説しました。

鮮魚店などでお買い求めの際に、参考にしてみてください。

アサリの年齢を調べる方法

鮮度同様、アサリの年齢を調べるのは難しいです。そもそも若者なのか老人なのか見分けづらい生き物ですよね。でも、良いアサリは3〜4歳くらいと言われているので、年齢を知る方法はぜひとも習得したいところ。

アサリの年齢を調べる方法はありますが、少し面倒です。

ざっくり説明すると以下の手順。

  • アサリの殻には、1日に1本〜2本の線が刻まれる(「日輪」という)ので、これを年齢の判断材料とすることができる。
  • ただし、殻を目で直接見ても分からない。殻に特殊な加工(削る、磨くなど)をし、顕微鏡でよーく見る必要がある。

アサリをつまんで何気なしに見るくらいじゃ正確な年齢は分かりません。学者級の熱意(と知識と設備)があれば、アサリの年齢を調べることができるでしょう。

あるいは、アサリの日輪を顕微鏡を使って見なくても、おおよその年齢を調べる方法があります。

アサリの貝殻には「成長肋(せいちょうろく)」と呼ばれる年輪のような線が入っていて、これは目視で確認可能。成長肋を1年に1本として年齢を測ることができます

しかし、成長肋は必ずしも1年に1本というわけではなく、模様も複雑なので、あくまで「目安」と考えましょう。

なお、老成したアサリは貝殻の線がボンヤリしてくるので、年老いたアサリかはある程度見分けることができます。

アサリの寿命が400年〜500年という噂は本当??

アサリは1年で2〜3センチほど大きくなり、生まれてから約1年で大人になります。最大で5センチほどにまで成長し、寿命はだいたい7〜8年と言われています。

話は変わって、ちょっと昔、アイスランド沖で発見されたハマグリの仲間を研究したところ、年齢が400年以上だと判明しました。一方、同じ二枚貝であるアサリの寿命は7〜8年ほど。

同じ貝だからと言っておしなべて長寿というわけではないようですが、桁違いに長寿な貝が存在するということで、アサリの寿命が400年〜500年という都市伝説が生まれたのかもしれません。

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