「死んだアサリ」の見分け方

殻を閉じて死んだアサリ(浅利) 魚介の雑学

死んだアサリの見分け方は簡単ではありません。

その上で、死んだアサリを食べても大丈夫かというと、アウトかセーフかは“鮮度”によります。

アサリは調理するまで生きたまま保存しておくのが基本(冷凍アサリは別)。でも、魚やイカなど他の魚介は死んだやつをお店で買い求めたりしますよね。アサリだって、死ぬと腐敗がはじまってしまうものの、タイミングによっては食べることは可能です。

そうは言っても、アサリの生死は判断しづらく、死んでからどのくらいの時間が経っているのか、健康に害を及ぼすほど危険なレベルまで悪くなってしまっているか、判断は難しいです。

今回、死んでいるアサリ、生きているアサリの見分け方と、死んだアサリでも食べて大丈夫なヤツの見極め方を紹介します。

死んだアサリを食べても大丈夫?見分け方は?

死んだアサリは見分けづらいです。砂抜き処理したアサリが、1日経って見たらグッタリして元気がなくなってしまったという経験はあるでしょうか?そのようなことを避けるため、アサリの正しい生死判断を行うための確率の高い基準を紹介していきます。

まず最初に、アサリの鮮度を見極め、確実に生きてると判断できる個体は選り分けます。その上で、これから解説する「死のサイン」に照らし合わせて、死んでるアサリを抜き出し。最終的には食べれるか/食べれないかの判断を嗅ぎ分けます。

  1. アサリが生きているかを個別に判断する。
  2. 生きているか分からない場合、「死のサイン」をチェック
  3. 死んでいる場合、食べれるのか/食べれないかを判別する

順を追って解説します。

死んだアサリの見分け方

最初にアサリの鮮度を見極めて、確実に生きているアサリを選り分けます。このやり方は、アサリの鮮度を確認する方法で細かく解説しているので割愛します。

生きているかどうか判断つかない時、重要なのは死のサイン。死んだアサリを見分けるのは難しいですが、良くみると次のような見た目をしている場合があります。

  • 殻を硬く閉じてはいるが、管を挟んでしまっていて、管はフニャンと下を向いている。
  • 殻が不自然に半開き。口の上下の身はくっついておらず、管は下を向いている。

具体的には、次の写真はいずれも「死んだアサリ」です。

「殻を閉じたアサリは生きている証拠」という認識は多くの場合で正しいですが、管を挟んだままの個体は要注意。アサリは自分の管を外に出したまま殻を閉じてしまうことがあり、そのまま死んでしまうのです。

また、殻が半開きの個体。特に上の写真の殻の開き方は特徴的で、生きている時は殻の上の身と下の身がつながって膜のようになっていますが、死ぬと、写真のように口がだらしなく半開きの状態になります。

以上の方法で死んだアサリを見極めた後、より確実に判断するため、アサリの管に軽く触れてみましょう。生きていれば収縮するような動きをするはず。死んでいる場合は全く反応しません。

死んだアサリ、食べても大丈夫?

死んだアサリを見極めたあと、「どうやら死んでるみたいだけど、このアサリって食べても大丈夫なの?」となるわけです。

手っ取り早く見分けるには、殻の開き口に鼻を近づけて匂いを嗅ぎましょう。海の匂いとは違う腐敗臭がすれば、それは「死んだアサリ」です。

「腐敗臭ってどんな匂い?」と気になる人もいると思いますので説明すると、買った魚を腐らせてしまったことはあるでしょうか?あるいは、海の堤防などで、打ち上げられた死んだ魚の匂いを嗅いだことは?

死んだアサリも、腐った魚と同じ匂いがします。海の匂い、潮の匂いとは一線を画すぐらいの匂いなので本能的に分かると思います。

ツーンと顔をしかめるほどの腐敗臭ならば当然アウト。「わずかに腐敗臭がするかな?」という場合はグレーですが、ギリギリを攻めて後で後悔するかもしれません。もったいないですが、今後の教訓と捉えて、庭に埋めて堆肥にでもしましょう。

そして、死んだアサリを食べる場合は、自己責任でお願いします。(無理してお腹を壊さないように)

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