ズッシリと重みのある夏野菜のレギュラー選手、「米ナス」をゲットしました。
普通のナスではない、重量級のナスというだけで料理しづらそう・・。と、敬遠しがちなのは、はっきり言って損です!なぜなら・・・。
さてさて。米ナスの食べ方を含め、知識を深めていきましょう。
米ナスの食べ方
米ナスはサイズが大きく、また、ちょっと硬そうなイメージもあるので、「調理しづらいのではないか?下処理が大変なんじゃないか?」と思われる人が多いですが、決してそんなことはありません。
実は、切ったり焼いたりの調理も簡単で、しかも果肉がたっぷりだから野菜食好きな人界隈ではメイン料理として成立するほどの個性を持つ野菜なのです。
食べ方や、米ナスという野菜の豆知識についても紹介していきます。
米ナスの下処理
米ナスの下処理は不要とする考えもあります。生のモノは大きく硬いので、さぞアクが強そうなイメージを抱きますが、実際はそうでもありません。切ってそのまま焼いても美味しく食べれます。
ただ、素揚げを色良く仕上げたり独特な苦味を除くためには、“アク抜き”をしたり皮を剥く下処理は場合によっては行ないます。
ヘタ取り
下処理不要と書きましたが、米ナスのヘタは火を通しても硬く苦く食べれないので取り除きます。

普通のナスのヘタには発見しづらいトゲがあって地味に痛いのですが、米ナスのものはより凶暴になっています。掴みどころが悪いとケガして出血するほどの鋭いトゲを持つので注意が必要。
そういうわけで、ヘタは一緒に包丁で切り落としてください。
皮むき
米ナスの皮は剥かなくても違和感なく食べれますが、イタリアのカポナータなど米ナスの皮を剥いて使うのが主流の料理もあります。
米ナスは、個体にもよるし一概には言えませんが、生の時は硬いながらも弾力があって包丁で切りづらい皮を持ちます。よく研いだ包丁で皮を剥きましょう。また、ピーラーは同じ理由で使えないことが多いと思います。包丁で剥くのが一番だと思います。

同じ米ナスでも千差万別あるのを前提として、多くの場合、米ナスは切るとすぐに変色します。火を入れるので思った以上には問題になりませんが、変色を防ぐには、塩水、あるいは普通の水に漬けておきます。そしてこれはアク抜きの効果もあります。
米ナスのアク抜き
米ナスのアク抜きは不要とする人もいますが、一般的にはアク抜きしてから使う野菜。
1%弱の塩水、あるいは真水に20分〜30分ほど漬けておきます。
ナスは水に入れるとすぐに浮かんできてしまうので、落とし蓋と重りを活用して、ナスの身肉が完全に水に沈むようにしてアク抜きをします。
米ナスのレシピ
筆者は、米ナスをシンプルに「みそ汁」でいただきました。

アク抜きせず、皮剥きせずの試みでしたが、皮が口に残ることもないし、苦味を感じることもありません。
写真で分かる通り、煮崩れしづらいと触れ込んでいる米ナスも、流石に形が崩れてしまっていますね。でも、長時間煮込んだわかではありません。
他にも、米ナスで考えられる食べ方を列挙しておきます。
- 米ナスのステーキ
- 揚げ浸し
- 茹でびたし
米ナスとは?
「ナス」とは、学術的には「ナス科ナス属」の植物で野菜。他にも「なすび」と呼ばれる場合もあります。英語では「Aubergine(オーバージーン)」あるいは「Eggplant(エッグプラント)」、後者は主に北米で使われる名前なので、聞いたことある人も多いのではないでしょうか。
米ナスはアメリカの品種「blackbeauty(ブラックビューティ)」を改良して作られたもの。緑のヘタと大振りの実が特徴。名前の由来は、アメリカ(米国)から伝わったから。ちなみにアメリカがなぜ「米」かというと、アメリカを音訳した「亜米利加」の「米」の字を抜き出したからですよね。アメリカに「米」の字だけは使ってはいけないと思う日本人は100万人くらいいそうで、筆者もその一人です。
米ナスのイタリア版といえば、ゼブラナス。こちらはフォルムは似てますが、皮は硬いので剥いたほうが良かったりと、米ナスとはまた少し違った個性を持つナスと言えるでしょう。

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