西洋野菜「ゼブラ茄子」のレシピ紹介!下処理はやっぱり素揚げがベスト

料理レシピ

手の平から溢れんばかりの果肉に光沢のある紫、そして縦に白く入った不規則なシマウマ柄は、ゼブラ茄子(ナス)です。

飾っておきたいくらいデザイン性の高い(?)イタリア野菜の一つ。ぎっしり身が詰まってて重いです実際。

「インパクトのある見た目は分かったけど味は実際どうなの?」と素朴に気になってくるので、実食しつつおすすめレシピを考えてみました。

ゼブラ茄子を使った料理を考える

ゼブラ茄子の特徴である皮目の模様。見栄えが良いシマウマ柄は、料理でも生かしたいと思うわけです。しかし!!

ゼブラ茄子の皮は非常に固く、しかも肉厚なので、火を上手に通すにはコツが必要。

日本にあるナスで一番近いのは「米ナス」だと思うので、料理の方向性もきっと似ているのでは?と予想します。

実際、一番ポピュラーな処理方法は、高温の油で素揚げにすること。素揚げする食べ方を紹介するウェブサイトじゃかなり多いと思います。

その上で、ゼブラ茄子の場合は油で揚げても皮の食感が口に残ることがあるため、もったいないですが皮を剥いて使う方が無難だと個人的には思います。

本場イタリアでも、料理における多くの下処理方法で「素揚げ」が選択されているのがゼブラ茄子。

ということで、茄子の素揚げに的を絞って詳しく下処理方法を見ていくことにしましょう。

ゼブラ茄子の下処理(素揚げ)のポイント

ゼブラ茄子に限らず、ナスを油で揚げる際に必ず守るべき3つのポイントがあります。

  • ゼブラ茄子は皮を剥き、大きめにカット。
  • ナスをカットしたらすぐに水に浸す(15分〜30分くらい)。
  • 油は高温、一度に揚げるナスは少なめに。投入後しばらくはかき混ぜる。

大きくて皮が厚いナスは、油で揚げても皮の食感が固いままであることが多いです。皮は剥く方が無難でしょう。ピーラーを使って手早く皮剥きを。

使う料理に適した大きさにカットします。火を通すと小さくなるので大きめに切ったほうが良いです。

切ってすぐに水に浸さないと切り口がすぐに変色します。包丁で切った後は、すぐに水に浸すようにしてください。

水に浸す目的はアク抜きのためです。量やカットした大きさにもよりますが、15〜30分くらいが目安でしょうか。

ナスは水に入れると浮いてしまうので、上から重しをするなどしてナスの全身が完全に水に沈むようにすると良いです。

油で揚げる前にザルに上げ、スポンジを絞るように茄子をギュッと握って、身に蓄えた水分を絞り出しましょう。油は高温になっているので、水分が多いと爆発したみたいになって火傷や事故の危険があります

油で揚げる時、中途半端な油の温度だとナスの皮の色がくすんでしまいます。揚げ油の温度は高温(170℃くらい)に。

ただし、逆に高温すぎるとナスの表面だけが焦げ、中身に火が通っていない状態になってしまいます。油の温度の上げ過ぎには注意しましょう。

さらに、ナスは水分を多く含むので、油の温度が低かったり一度にたくさんの茄子を揚げようとすると、油の温度が一気に下がってしまい、失敗の元になります。揚げるナスは、お互いの間隔が空くくらいの余裕を持って、何度かに分けてナベに入れるようにしてください。

ナスを揚げ油に投入すると身が浮き上がってきますが、均等に火が入らないとやはり色が悪くなってしまいます。ナスを揚げ油に入れてからしばらくは、かき混ぜるなどして満遍なく火を通すことがポイント。

ナスの素揚げに失敗すると、ナスの水分が抜けきらずにビチャビチャになって形が崩れ、見た目、食感が別物になってしまいますが、食べれないことはないので「次こそは」と思いながら食べましょう。

茄子の種類、下処理をする量、大きさによって鍋の大きさや油の量、温度を微妙に調節する必要があります。

でも難しいことはありません。何度か注意深くやれば自然と覚えるものなので、もし失敗してもリトライする心持ちが重要ですよ。

下処理を踏まえ、ゼブラ茄子に最適な2つのレシピを紹介します。

ゼブラ茄子のレシピ(1):カポナータ

イタリアの食材ということなので、現地の料理に挑戦するのが良いかもしれません。

【下準備:2人前】

  • ゼブラ茄子2本、皮を剥いて塩水に浸けアク抜きする。
  • にんにく1片、鷹の爪1本(種を除く)。
  • 玉ねぎ半個、キュウリ2本を1センチよりちょっと大きめの角切りに。
  • ケイパー、松の実、ドライフルーツ(レーズンなど)を各少量。
  • ダイスカットのトマト缶1つ(400gくらい)

【カポナータの作り方】

  1. 鍋にオリーブオイル、にんにく1片と鷹の爪を弱火で炒める。
  2. にんにくが色づいてきたら、玉ねぎを入れてさらに炒める。
  3. 玉ねぎがしんなりしたらケイパー(粗く刻む)と松の実、トマト缶を投入。
  4. レーズンを入れたら火を止める。
  5. 揚げ油を高音に熱し、水分を切ったゼブラ茄子を揚げていく。
  6. ナスがあがったら塩を振り、続いてキュウリも素揚げする(揚がったら塩を振る)。
  7. ナス、キュウリの油を切り、4に入れる。
  8. 中火でトマトソースの水分を飛ばしながら10分ほど煮て完成。
  9. 常温で冷まし、冷蔵庫で1日置いて食べる。

ポイントは、「5」でゼブラ茄子を素揚げする時、アク抜き用の塩水から出すときに、手でギューっと絞って水分を切ります。あまり強く握ると身が割れてしまうので注意。

ゼブラ茄子のレシピ(2):ナスの揚げ浸し

今回は皮付きのまま揚げます。素揚げした熱々ナスを出汁に浸けて味を染み込ませる料理です。

【下準備:小鉢2人前】

ゼブラ茄子1個を皮付きのまま、縦に4つ、くし形にカットします。皮目に細かく斜めの切れ込みを入れます。そのまま塩水に浸けてアクを抜きます。

【ナス揚げ浸しの作り方】

  1. 八方だし大さじ1、醤油大1、砂糖小1を合わせて平らなバットなどに入れておく。
  2. 揚げ油を熱し、ゼブラ茄子の水をよく切って素揚げしていく。
  3. 色よく揚がったら油を切りつつ塩を振っておく。
  4. 熱々の状態のゼブラ茄子を1で作った出汁に浸け、ぴったりとラップをかぶせる。
  5. 常温で冷めたら冷蔵庫で冷やし、1日置いて食べる。

食べるときに、小口に切ったネギやゴマ、擦ったショウガなどを添えても良いです。

下処理で「茹でる」と言う選択肢もある

大きめの鍋で濃いめの塩水を沸かし、ナスを完全に熱湯に沈ませる方法で茹でれば、油で素揚げした時よりもしっとりとした出来上がりですが、色よく火を通すことができます。

ナスに火が通って熱湯から引き揚げたら、網付きのバットなどに広げることで、湯気と一緒に水分は蒸発するため、思ったよりもビチャビチャの出来栄えになることはありません。

ただし、油で揚げたほうが、よりカラッと風味よく仕上がります。

使う料理によっては、下処理方法を変えても面白いでしょう。

ゼブラ茄子はやっぱり「素揚げ」がベスト

茄子を調理する方法は、揚げたり茹でたりする他にも、蒸す。直火で焼く。など様々。

シンプルに薄く切ってそのままフライパンで炒めたりしても良いでしょう。

しかし、ゼブラ茄子は大きく果肉がギッシリ詰まっているので、なかなか火が入りづらく、高温で一気に処理しないと色が変わってしまいます。

そのため油で揚げる方法が一番良いと思います。

筆者はゼブラ茄子で「焼きなす」も試したことがあります。でも、皮が分厚く、身が大きく、果肉もぎっしり詰まっているので、なかなか火が通らずに苦労した記憶があります。よって、ゼブラ茄子は焼きなす向きではないと思います。

設備によっては高温で蒸し焼きにしたりすることができますが、一般家庭ではなかなか難しいので、やはり素揚げが一番かなと。

油を使うのでちょっと面倒くさいですが、ゼブラ茄子を食べる時はぜひお参考にしてみてください。

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