「鏡餅(かがみもち)の上に乗せる果物は何だろう?ミカンかな?」いいえ、鏡餅のてっぺんには「ダイダイ(橙)」という柑橘系のフルーツを乗せます。
ダイダイ(橙)とはミカン科ミカン属の柑橘類の実。正月飾りに使うほか、食材として見ればミカンの仲間だけど酸っぱすぎるので調味料に加工したり、料理に添えたりする使い方が一般的です。レモンやカボスに近い果物と言えるでしょう。
このたび、近所の農家さんからダイダイいただいたので絞り汁をジュースにして飲んでみました。
果たして味は?・・・。と、食い気に走りがちですが、ダイダイの新たな用途も考えてみます。
【鏡餅の上は“みかん”と違う】ダイダイ(橙)
ダイダイ(橙)が使われる場面としておそらく一番よく知られるのは正月飾りの一つである「鏡餅(かがみもち)」だと思います。鏡餅というと餅を大小2つ重ねたアレですよね。地域によって数が多い場合もあるのだとか。そして頂上に乗せるミカンに似た果実。その果実こそが「ダイダイ(橙)」なのです。
鏡餅の上にダイダイを乗せる理由
鏡餅、よくよく考えると不思議なアイテムです。なぜ大きい餅と小さい餅を重ねるのか?この疑問だけで長編記事が書けそうな予感もしますが、それはまた別の機会にスポットを当てるとして今回の主役ダイダイの鏡餅における意味を紐解いていきます。
ダイダイ(橙)が鏡餅に使われる理由は奥が深く、簡単に「こうだ」とは言いづらい問題のようです。とは言え、一般的には「代々(だいだいと読み、先祖“代々”のように使われる)」に掛けて「子孫繁栄」や「家内安全」の願いを込めるためとされます。
ダイダイの木は実を落とさずに数年代の果実をつける特徴があり、これこそが縁起の良い果樹だとされる由縁。そして「ダイダイ」の名前の元になったとの説もあります。
【ダイダイ(橙)の食べ方】絞りジュースに
ダイダイは鏡餅に乗せるだけでなく、食べることのできるフルーツ。旬の食材ですし縁起物でもあるのでお正月には積極的に食べて悪いことはないと思います。
でも、どんな味なのでしょうか?
果汁を絞ってジュースにしてみました。



今回はシンプルに果汁を搾りお湯で割り、砂糖を少し加えたのみ。
「ホットレモン」のようなイメージですすってみます。
ズズズ・・・。
・・・酸っっっぱ!!
おぉぉぉっと、これは酸っぱいぞ。眠気がふっとびました。
ダイダイ、甘みはゼロで99%くらいが酸っぱみ(体感)。そして、同じ柑橘類の柚子(ユズ)などと比べ、これといった風味はあまり無い感じでした。
お湯割りダイダイジュースは飲んだ人全員もれなく渋い顔に。
とにかく酸味、酸味、酸味。・・・からの、酸味。
ダイダイ(橙)の活用方法
ダイダイはとても酸っぱいけど柑橘特有のさわやかな酸味なので、ポン酢とかで使えそうだし肉料理や魚料理に絞ったりと、レモンの代用として使えそうです。とりわけ日本料理において季節感が出て良いんじゃないでしょうか。秋刀魚(サンマ)の塩焼きとか間違いなくピッタリ。
あと盲点かもしれませんが、眠気覚ましにいかがでしょうか。季節がら、帰省のため長距離運転をされる人はダイダイのお湯割りを水筒に入れて持参。よく分からないけどなぜか質の高いドライブとなりそうです。でお飲み過ぎは注意。刺激強めなので副作用ありそう。
ちなみに、スウェーデンなど北欧では、クリスマスにダイダイを用いて「グロッグ」を楽しむそうですよ。グロッグとはホットワインの一種で、赤ワインにスパイスやレーズン、柑橘(ダイダイやレモン)などを浸して一晩おき、そのままアルコールを飛ばさないように温めて(スパイスなど取ってレーズンだけは残すらしい)カップに注いだ飲み物だそうです。日本だけでなくヨーロッパにもあるんですねダイダイ。
まだダイダイの使い方をマスターしていないので、今後さらに試行錯誤をしていく予定です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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