「新高梨」は梨好きな人が食べるべき品種だと思う

野菜と果物

「新高梨」は、梨の品種の一つです。

「梨(なし)」は日本の代表的な果物で、俳句の世界では秋の季語でもあります。秋と言っても、品種にこだわらなければ夏から冬の入り口くらいまでと、長いあいだ味覚を楽しませてくれます。

秋の果物と聞くと栗や柿も同時に頭に浮かびますが「やっぱり梨が一番好き!」と言う人は一定数おられるのでは?かく言う筆者もその1人。むしろ、季節を問わず果物界の中でもトップクラスの大好物で、皮ごと食べるくらいの梨好きです。(梨の皮には若干の苦みがあって良いアクセントになる)

筆者の趣味趣向はどうでも良いとして、今回は「梨」にフォーカスし、実際の梨狩り体験を混えながら語ってみたいと思います。

梨好きな人のための品種「新高梨」の特徴は?

梨の中で筆者が一番好きな品種は「新高(にいたか)」という品種。

梨の種類は、豊水や幸水など人気の品種や、「にっこり」という一風変わった名前のものなど様々。甘みだの歯応えだの特徴も異なり、一番推しの品種は人それぞれかと思います。

そもそも梨ってどんな果物だろう・・?

  • 梨に含まれる栄養は?
  • 梨を食べすぎてはいけない?
  • 「新高梨」は、なぜ「新高」って名前?

素朴な疑問が頭をよぎりつつ、梨を知るにはまずは現物を。ということで、梨狩りに行ってきました。

茨城県かすみがうら市にある「さんろく果樹園」さんにて、秋晴れの梨狩りを楽しみました。

「1時間位で」が素敵

一人600円で1時間位、梨、食べ放題でした(2021年当時)。

園では、果物ナイフとまな板をお借りできますので、捥いだその場で梨にかぶりつくことが醍醐味でもあります。

「新高梨」との出会い

梨狩りの狙いは「新高梨」という品種。

冒頭で書いた通り、筆者は新高梨が一番好きです。

新高梨の一番の特徴、それはとにかくめちゃくちゃデカいということ。

幸水や豊水の1.3〜1.5倍はあろうかというサイ

梨好きの筆者がなぜ「新高梨」を推すのか。

それは、今までの梨は物足りなかったのですよ!

豊水? 幸水? 味はもちろん美味しい。が、何かもの足りない。もっともっと溺れるほど食べたいと考えてしまうわけです。

「新高」という梨をご覧ください。

写真のものは、手の平から溢れんばかり。ズッシリと重みがあり、数ある中からやっと探し出した超異常発育のオバケ新高かと思いきや、なんとこれが「平均サイズ」というから驚きです。

さらに倍近くあるのではないかと思うような、もっと大きな新高梨もありました。誇張ゼロで本当にメロンくらいの大きさはありましたよ。

正直言って、甘さは幸水や豊水よりは控えめな感じ。そして果肉の丁度良いシャキシャキ感は、硬すぎず歯応え抜群。

新高梨のシャキシャキ感がネガティブポイントという人もいるでしょうが、梨好きに言わせれば飽きが来ず無限に食べていられます。甘さ控えめなところもgood!

梨だけを食べてお腹いっぱいになる。こんな贅沢があるでしょうか。

食べてばかりの姿を紹介してもしょうがないので、「新高梨」をはじめとする梨の特徴や、気になっていた食べ過ぎリスクについても調べてみたので書いておきます。

夏の疲れにちょうど良い「梨」の効果

梨には、疲労回復や消化促進の効果があります。

夏のレジャーや仕事、夏バテを乗り越えて疲れた体を、梨に癒してもらいましょう。

地域によるかもしれませんが、筆者の地元茨城では、幸水や豊水がまず初物で一通り出回った後に、満を辞して「新高」が収穫を迎えます。だいたい9月終わりから11月頃までが収穫時期だったような・・。

水分が多い割に常温で長期保存でき、状態が良ければ年を越しても食べることができます。

梨に含まれる栄養は、ソルビトール、アスパラギン酸、カリウム、食物繊維、ポリフェノール、クエン酸など。

中でもソルビトールは整腸作用のある成分で、果物の中でも特に梨に多く含まれると言われています。

また、アスパラギン酸は、疲労回復や美肌効果などで知られるアミノ酸の一種で、夏を乗り切ったダメージ肌にも有効っぽいです。

梨は食べすぎ注意?消化に悪い?

梨は水分が多く体温を下げる効果があるので、食べすぎることによってお腹を下すことがあるかもしれません。梨好きの筆者も何度か痛い思いをしているので気をつけたいところ。

また、梨の渋み成分は消化しにくいと言われていて、食べ過ぎはどちらにしろ下痢に繋がりやすい行為と言えます。

お腹が弱い人は食べ過ぎ注意です。

一方で、梨のカロリー&糖質は、品種や個体により違いはありますが、100gあたり38kcal、糖質8.3gくらいと、思ったよりも低め。

メタボを気にして食べる量を控える必要は無さそうです。

梨の種類は大きく分けて3つ

ところで、たくさんある梨の種類ですが、系統を辿れば、大きく3種類に分けられるそうです。

  • 日本梨
  • 中国梨
  • 洋梨

日本梨は、日本に生育する野生種の「ニホンヤマナシ」を改良してできた種類で、「赤梨系」と「青梨系」に分かれます。

有名な「幸水」や「豊水」は赤梨系。二十世紀梨などが青梨系に分類されます。

新高は赤梨系の品種で「天の川」、「長十郎」という品種を掛け合わせて作られました。

名前は1927年に命名。由来は「新高山」という、当時の台湾の山の名前だそうです。

「なぜ台湾なのだろう?」と思って調べてみたところ、昔の台湾は日本に統治されていて、富士山よりも高い山が台湾の「新高山」だったそうな。

つまり、新高梨は当時の日本最高峰「新高山」からあやかって付けられた名前ということですね。

ちなみに現在は、どことなく日本名っぽい「新高山」ではなく「玉山(ぎょくざん、ユイシャン)」と呼ばれています。

玉山は台湾のほぼ中央に存在し、標高3,952メートル。富士山よりも高いばかりか東アジア最高峰だそうです。

茨城県南で梨狩りするなら「さんろく果樹園」

調査(?)のために訪れた果樹園も紹介させていただきます。

「さんろく果樹園」さんでは、時期によっては異なる品種の梨狩りを楽しめます。

さんろく果樹園のアクセス方法について、ホームページには、

カーナビでご来園の場合、住所を「茨城県かすみがうら市下佐谷892-1」又は、TEL:0299-59-7730で検索して下さい。

・・とあります。周りに果樹園がたくさんあり迷ってしまいますので、ナビしておくと良いでしょう。

食べるのは時間内で何個でもOKですが、持ち帰りは別料金になります。また、ぶどう狩りもできるみたいですよ。

さんろく果樹園の新高梨は甘さ控えめで間違いナシ!

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