コリンキーという野菜はカボチャの一種です。「生食できるカボチャ」の売り文句で知られます。
山形セルトップ(山形県)という育苗会社と種苗で有名な会社「サカタのタネ」によって2002年に品種登録されたコリンキー。
つまり、日本で生み出された野菜ということ。しかも歴史の新しい食材なのです。
名前や見た目、西洋野菜の一種だと勘違いしている人は多そうですね。筆者はずっと南米とかそっち方面から入ってきた野菜だと思ってました。(日本で生み出された野菜なら、英語名は何て言うのだろう?)
今回はコリンキーの味や食べ方、さらにコリンキーにまつわる豆知識をまとめていきます。
コリンキーとは?英語名や食べ方を紹介
カボチャの一種であるコリンキーは日本の会社が品種改良を行って作り出した野菜です。農林水産省のデータベース(外部リンク)で詳しく確認できます。

サイズ感はだいたい片手で持てる程度。もっと大きなものもあったような気がします。
カボチャの大きさは品種や成長によってバカでかい、極小など色々ありますが、コリンキーは安定して手のひらサイズのものもがスーパーなどに並んでいる感じでしょうか。
色は濃いめの黄色。なんとなくラテン系の太陽を浴びて育ったものだと勝手に思ってましたが、メイド・イン・ジャパン。
「え、待って!じゃあ国外では食べられてないの?英語名はあるの?」
・・・調べてみました。
コリンキーの由来と英語名は?
コリンキーの名前の由来は、コリコリとした食感から来ているそうです。
カボチャの食感といえば「ホクホク」などの表現が思い浮かぶけど、コリンキーの場合、生食できるというアピールポイントがそのまま名前になったということでしょうか。
ちなみに、品種の登録出願の時は「かりっこ」という名称だったようです。こちらも生で食べた時の食感からついた名前ではないかと想像できますね。「かりっこ」も悪くないけど、コリンキーで良かったと思うよ、うん・・・。なんだか有名なスナック菓子「ポリンキー」に似てますね。
そして、コリンキーを英語表記すると「colinky」。
ちなみにコリンキーの種は日本で販売されていますが、海外への持ち出しがNGである可能性もあるので注意しましょう。
鮮やかな色合いがオシャレなコリンキー。食卓に彩りを添えてくれそうですが、味の方はどうなのでしょうか?
食べてみました。
コリンキーの食べ方(生食可!)
コリンキーは生で食べれます。
カリッ!サクッ!とした食感は、水分控えめな胡瓜(キュウリ)とかに近いのかな?
決して硬くはありません。程よい食感ですね。
皮ごと食べれますが、剥いたほうがより食感は良いと思いました。薄い皮なのでピラーなどで簡単に剥けそうです。

ご覧のように、小さい包丁で難なく皮ごと切ることができます。「カボチャの皮」の固定概念が崩れました。
さらに驚くべきは、種もワタも食べれるということ。



コリンキーの収穫は若取りが基本だそう。種もまだ未成熟で柔らかいので食べることができます。
味はクセがなく淡白。青臭い苦味のような感じはありません。しかし甘みもあまり感じなくて、可もなく不可もなくという感じでしょうか。
味というより食感が大きな特徴と言える野菜ですが、味の感想を個人的に言うとすれば、ややズッキーニのような独特の風味を感じました。
加熱すると甘みが増す
火を通しても美味しいです。
皮まで柔らかく食べることができますし、煮物に使っても意外と煮崩れたりしなさそう。すぐに火が通って柔らかくなります。
生食では甘みをあまり感じませんでしたが、火を通すことで一気に甘みが増します。
カボチャのホクホクとした食感とはちょっと違って、これもやはりズッキーにのような食感。普通のカボチャよりも水分が多いのかも?

これはコリンキーの断面。切り口からすぐに水分が滲みでてきます。普通のカボチャと少し様子が違うことが見てとれますね。
加熱しても色が悪くなったりしないので、料理の見栄えも良くなりそうですよ。
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