「砂丘じゃがいも」を買ってみました。「砂丘」のワードが謎すぎましたが、何のことはなくて小さめというだけの普通なじゃがいも。しかも「新じゃが」とのこと。
でも、「小さいジャガイモって未熟ってこと?未熟なじゃがいもは危険だと聞いたけど、一体どうなんだろう?」と、気になったので調べてみました。
砂丘じゃがいもの味も、これまた要チェックしたいところですよね。
「じゃがいも」が未熟だと危険らしいので見分け方を調べてみた
「じゃがいも」は恐らく誰にとっても超身近な野菜。最低でも1週間に一度は食卓でお目見えするレベルだし、この世に生を受けて3番目くらいに認識する食材と言って良いかもしれません。
とにかく、そんな「じゃがいも」が未熟だと危険と言うじゃないですか。まさかそんなに危ない野菜だったとは・・。
未熟じゃがいもには毒素が含まれている可能性がある
未成熟なじゃがいもには、「ソラニン」や「チャコニン」という毒素が含まれている可能性があります。
これを喫食すると、腹痛や嘔吐など典型的な食中毒に見舞われます。実際に「じゃがいも食中毒」の事例は数多くあるのです。
農林水産省が出してる情報によれば、極端に大量にソラニンやチャコニンを接種してしまうと死亡する可能性さえあるそうです。
「ソラニン」や「チャコニン」がじゃがいもの中にできてしまうのは、環境汚染とか遺伝子異常などの類の話ではありません。「じゃがいも」が本来持っている機能として毒素を作り出します。これはじゃがいもの防衛機能の一種だと考えられていて、未熟なものに限らず、特定の条件が揃えば、大きいじゃがいもにも生成されます。
未熟なじゃがいもが危険と言われるのは、未熟だと毒素ができやすいから。
と、話は戻って、「じゃぁ未熟なジャガイモを見分ける方法は?」となるわけですが・・・。
未熟なじゃがいもを見分ける方法
「毒素を含んだ未熟なじゃがいも」を見分けるのは難しいです。見た目に分かるケースは後述するとして、危険なサインが見た目に表れていない場合も。
見た目で分からない場合、
- 同じ品種の他のジャガイモと比べて明らかに小さいものは警戒する。
という対応に尽きます。
じゃがいもの品種によっては、小さく感じるからと言って未熟ジャガイモであるとは限りません。同じ品種の他のものと比較して、明らかに小さければ未熟だと言えます。
その場合、
- 食べて苦味を感じたら食べない。
- たくさん食べすぎない。
という2つの対処になります。加熱しても毒素は分解しません。
ソラニンやチャコニンは、苦味のような痺れるような味なので、毒素の量にも寄りますが、まず異常に気づくはずです。本能的に異常を感じたら食べずに吐き出しましょう。
かくいう筆者、実は口に含んだことがあって、その時は反射的に吐き出してしまいました。
「食べたことないので分からないよ」と不安は場合は、毒素を吸収しすぎないよう、じゃがいもを食べすぎないように心がけましょう。
そもそも、スーパーや八百屋さんで売られているジャガイモは、生産者さんがチェックしたものなのでまず問題ないと考えて良いでしょう。
じゃがいもに毒素が発生する主な理由
未熟なじゃがいもが必ずNGというわけではなく、毒素が生成される原因は様々あります。
- 長時間、光を当てたもの(弱い光でも)
- 古くなって芽が出ているもの。
- 皮が緑色のもの。
- 未熟なもの。
- 十分に加熱したはずなのに苦味やえぐみがあるもの。
これらの条件に当てはまるからといって、必ず危険とは限りません。例えば皮が緑色なのは、毒素とは関係のない別の成分によるものです。しかし同時に毒素が増えている可能性も高いということ。
じゃがいもの毒素への対応はシンプル。芽はしっかりと付け根からえぐり取り、緑色の皮は身を厚めに削って剥きとりましょう。
十分に加熱したはずなのに、食べてみてヤバいと感じるほどの苦味やえぐみのあるものは、上で書いた通り、無理して食べないこと。
他にもある食中毒原因(ジャガイモは足が早い)
少し話を膨らませて、じゃがいも食中毒の他の原因について見ていきましょう。
意外に思われるかもしれませんが、じゃがいもはそもそも食中毒リスクが高めの食材です。先ほど来から言及している天然毒(ソラニンやチャコニン)意外にも、
- 足が早い(傷みやすい)ことによる食中毒リスク
があります。
美味しく加熱調理したジャガイモでも、日が経ってしまうと細菌やウィルスが危険レベルに増殖してしまっている場合もあります。
でんぷん質が多いじゃがいもは細菌が増えやすい食材。ジャガイモ入りのカレーやポテトサラダは足が早く、梅雨の時期から夏、秋にかけて痛む速さは想像以上です。
ボツリヌス菌、サルモネラ菌、ノロウィルス・・・・。
調理前のジャガイモは日持ちしますが、火を通して調理した後は恐ろしく足が早い。
対策はシンプル。調理後に常温のままで置いておかないことです。一刻も早く急冷して冷蔵庫で保存すれば危険性は下がるでしょう。
コメント