【茨城町】中央公民館大ホールのアート見学に行ってきた!

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「ありがとう、大ホール!」茨城町中央公民館大ホールのアート見学

縁あって、9月上旬に茨城町の中央公民館の大ホールのアートを観に行ってきました。

なぜこの場所でアートかというと、昭和50年からおよそ半世紀もの間、市民の文化芸術を支えてきた大ホールは、新しい文化的施設の建設のため取り壊しとなるからです。取り壊される前に大ホールへの感謝を表すため、アートペイントに至ったということでした。(現在、内部の見学はできません)

見学に行った日曜日はとにかく快晴で、空の青と芝生の緑、そして大きく描かれた「3」が得も言われぬほどマッチしていました。ぴったり合う、ということを昔は「仕合せ」といって衣服が身体にぴったり合うことを言ったそう。そこから「幸せ」という言葉になったと聞いたことがあります。

まさに、大ホールにとっての「幸せ」なフィナーレになったのだろうなあ、と思いました。

目に入ったところから読んでいくと、以前剣道の大会をここでしたとか、自分の絵がここで展示されたなどの、自分と大ホールの接点を語る文章がありました。

さらに見てみると、ヒマワリ畑の絵や「空手」の文字、プレステのメモリーの絵がひたすら描かれているものもありました。また、誰かの似顔絵や自分の好きなキャラクターなど、描いたその人しか分からないような何か(思い?)がそこにありました。

至るところに見かける「3」

今回のアート見学で一番象徴的だったのが「3」の文字。至るところに3、3、3……。正式(?)には「いば3」なのだそう。「いば」は「いばらき」で、それが3つある、ということを「いば3」が表しています。先ほどの写真のなかにもありましたが、「茨城県東茨城郡茨城町」と住所の中に「茨城」が3つも入るのはこの茨城町だけ!という茨城町ソウルなんですね!

スペースキーを押さずに書いてみると、早くもゲシュタルト崩壊しそうです。でも、「住所を書くのは大変そうだけど、なんかいいなあ」と思ってしまいました。「日立市」とかもう一瞬で書けますよね。それはそれで魅力的であるけれども……。

わたしは今まで、自分が住んでいるまち、生まれたまちって、なんか野暮ったい感じがしていて、人に話すまでもないという感覚をもっていました。

わたしが生まれた福島県のあるまちは、家の周りが田んぼで夏はカエルの声でテレビの音が聞こえないほど。行きたい高校までは自転車で1時間以上掛けないと行けず、地元にコンビニは2軒、夜友達とおしゃべりするファミレスは隣町まで行かないと無い(しかも車でいく距離)。こんなまちは早く出たいという一心で、高校卒業と同時に関東に来ました。

茨城町もだいたいそんな感じのまちに見えました。特に「家の周りが田んぼ」という部分。それなのに、この茨城町ソウル、なんなんだろう。なんかいいな。

いば3ふるさとサポーターズクラブの皆さんが企画したイベント

このような素敵イベントをいったいどんな人たちがやっているのだろう?と思い、会場にあったチラシをもとに少し調べてみました。

どうやら、町のファンクラブ「いば3ふるさとサポーターズクラブ」の企画のようです。

イベントの動向を調べてみると、8月5日、6日には有志を集めて、大ホール外壁のペイントを行いました。高校生や専門学生、社会人ボランティアが参加したようです。高所作業車まで出動した大掛かりな作業は暗くなるまで時間がかかったみたい。真夏の青春?

8月25日、26日には一般の方参加の大ホールアートペイントを行いました。一日目は、サポーターズクラブの方の予想を超えて多くの方が来場し、ペンキなどでダイナミックに描いていったそうです。

9月3日、出来上がった大ホールのアート見学が行われました。サポーターズクラブのイメージカラー?の青と黄色が爽やかな感謝アートでした。大きく描かれた「3」と茨城町指定天然記念物「ヒヌマイトトンボ」が目に飛び込んできます。(今回の記事はここ!)

いば3ふるさとサポーターズクラブとは、2017年にはじまったファンクラブで、茨城町で生まれた人、暮らす人、はたらく人はもちろんのこと、なんか楽しそう・町おこしとか興味あるといった人も入会可能な、サポーター同士がゆるくつながって楽しいことをするクラブです。

一言でいうと、「何かしたい」という人であれば茨城町に縁がなくても入会できる、ことのようです。

入会特典は、

  1. サポーターグッズがもらえる
  2. まちをテーマにした季刊誌が届く
  3. サポーターのイベントに参加できる

活動内容は、「いば3」をみんなに広めること。18歳以上であれば誰でも入れるそう。おそらく、このブログを見ている人はほとんどモレなく入会できると思います。

 ibaibaibarakimachi さんのインスタページを覗いてみると、なにやら面白そうなことをたく3(さん)やっているようです!入会者募集中のようですよ!

考えてみたら、このイベント一つをとっても、町の公共施設に壁画を描くと口で言うことは簡単ですが(いや、大変なんでしょうよ・・・)、町役場との折衝やペンキなどを用意する出資の出どころ、高所作業車をお借りするする建設会社を一つずつ用意するのはどれだけの手間暇が掛かるでしょうか。

ペイントするにあたって、その相談を専門業者にしたりしたそうです。そして、ボランティアの方たちの募集、イベントに来てくれる方たちの募集・・・・など企画の立案、実行までの行動力、すごいです。

きっと、まだまだ想像できないなにがしかのこともやっているでしょう。

こういったことができるからやる、というのもあると思いますが、とにかくやってみたからできた、という部分も少なからずあって、その「やってみた」と「やらなかった」の間にはマリアナ海溝の溝くらい大きな差があるのだろうと想像します。

企画が華やかだけにすげーと思っていましたが、さらにその陰の地味なところもすげーと思いました。

新しい大ホールの完成は令和8年を予定

約50年間、茨城町の文化芸術を支えてきた大ホールは10月くらいから取り壊しの工事に取り掛かるそうです。そして、新しい大ホール(文化的施設)は令和8年を完成予定。

新施設の建設は、「株式会社岡田新一設計事務所」さんです。これまでに最高裁判所庁舎や東京藝術大学奏楽堂(音楽ホール)、宮崎県立美術館などの公共施設を手掛けてきた設計事務所です。ちなみに、最高裁判所の庁舎は見学ができるようです。気になった方は調べてみてください。

3年もの時間を掛けた、新大ホール。どんなものができあがるのか楽しみです。

自分の作品展示や大会出場の予定はなくとも、誰か友人がそこで何かをするかもしれない。アンテナを今から張ることにします!

この記事を書いた人
ペピートスタッフ
みさきち

ペピートスタッフ、みさきち。
最近は『光る君へ』を観ることにはまっています。いつか、源氏物語の現代語訳を自分でつくってみたい!

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