野良猫が当店スタッフ・みさきの実家に住み着いてしまい、あっという間に繁殖した様子がこちら・・。
これはヤバい。猫だけどネズミ算式に増えまくるんじゃないの?ということで、引き取り手を探したり、自ら引き取ったり、やれることをやろう!となりました。
すると、一匹だけ引き取ってくださる方がすぐ見つかったので、早速お渡しすることに。
ということで、家に住み着いた猫を見ず知らずの快い方へお渡しするまでの我が家プロジェクトを、今後の備忘録的に書いておきます。野良猫で困っている人の少しでも参考になれば。
奥さんの実家は福島にあり、筆者の自宅から往復5時間弱かかる。結論から言うと、素人が、まして個人が生き物をああだこうだするのは本当に大変。行政や非営利団体などのプロにお任せできるのであればその方が良いのかも。我が家プロジェクトの総括はこれに尽きます。
しかし今回、筆者を含め関係者全員が、猫への負担とか扱い方とか考慮した結果、外部の機関へ対応を依頼する判断はしませんでした。
考えた末、自分で手間を割こうという結論になったわけです。
【家に猫が住み着いたら】保護猫の里親を見つける取り組み
インスタから繋がった引き取り手さんへの猫渡しプランは以下の通り。
- 福島で猫つかまえる。
- 茨城の動物病院まで直行する。
- その日のうちに新たな飼い主に引き渡す。
これを1日でこなす、ちょっと大変(・・と思ってたけどやってみたら“めっちゃ”大変)。
ちなみに筆者の実家でも1匹引き取るので、合計2匹を運搬します。
筆者は過去に生後0ヶ月くらいのノラネコを保護したことがあってソイツを今も実家で飼っているので、素人とはいえ多少のノウハウあり。
今回は生まれて数ヶ月の猫でちょっと勝手が違うので、「ああすれば良かった」「こうすれば良かった」の反省とかも参考になればと思います。
野良猫に餌をやってはいけない
奥さん実家のお母さんは、最初、1匹でふらっと現れた猫にエサをやってしまったそうです。
結果から見れば、厳しく言えばこの行動が間違っていたと言わざるを得ません。
そもそもの話で、「野良猫に場当たり的な愛情を注ぐ行為は注意が必要」と思い知らされました。
とは言え、「ノラネコに餌をやってはダメ! 」という一般常識についてお母さんも十分承知していたはず。それでも雨のなかボロボロの猫がいれば、何かしてあげたいと思うのは人情ではないでしょうか。
奥さん実家は元農家で隣家とも距離があり、「住み着いて増えてしまうかも」という想像に至らなかったというのは、筆者も同じ立場ならやはり楽観視してしまうでしょう。加えて猫の見た目の愛らしさ、ついつい施しを与えてしまうのは猫好きであれば理解できる(でもダメ)。
とにかく結果論で言えば、心を鬼にして追い払えば家に住み着く可能性は低かった。
SNSでの情報発信は有用だった
住み着いて、運悪く(言い方が適切でないかもしれませんが)繁殖してしまった猫達。どうにかしたいが強行手段を取ることができず、二の足を踏む状況が数ヶ月前。
筆者の奥さんがインスタに野良猫たちの画像をあげてみたら、3ヶ月後くらい?で、ハッシュタグ「里親募集」を検索して名乗りをあげてくれた方がいます。
たまたま運が良かったのかもしれませんが、現代の情報ツールの力を改めて思い知らされました。
引き取られた後、何度か新しい飼い主さんから報告いただきましたが、多少よそよそしいものの、健康そうに暮らしているそうです。
つまり何が言いたいかといえば、里親を探すにあたりSNSは活用すべきということ。
猫にとっても、飼い主からダイレクトに新しい飼い主へと移されるならば、間に業者とか挟まないのでストレスも少なめで済むと思います。
さらに言えば、今回の飼い主さんのように熱意ある人に渡りやすいということ。もちろん善意の人が100パーじゃないことは想定しておくべきですが。
実際に里親希望さんに会い、猫を見つめる目や、猫に対する行動を直に見れば、猫好き同士分かりあえるというもの。筆者は運が良かったと思います。
猫キャリーバックは使うべき
猫を捕獲するにあたり、もともと猫用キャリーケース(バック)を持ってましたが、それでは狭くて窮屈だろうと思ったので、1匹ずつ別々に入れる大きめ段ボールを2つ用意して福島へ向かいました。
しかしこれが間違い。
猫はちょっとの隙間があるとまるでスライムのようにニョロっと逃げてしまいます。
段ボールに入れては逃げられ、入れては逃げられを繰り返し、猫に対して余計なストレスを与えてしまうことに。
結局、狭いけど運びやすく設計されたキャリーケースが最適と気づいたのです。
1匹は奥さん実家にあったキャリーケース、もう1匹は無理やり段ボールに入れてガムテできっちり梱包して運びました。
道中、様子を見ようとガムテをちょい剥がして逃げられそうになるトラブルも。車を運転しているので車内でパニック状態になるのは危険です。
繰り返しますが、猫を運ぶのはキャリーケースが有用。
ついでに言えば、野良猫を捕まえようとすると暴れて引っかかれます。首根っこを捕まえると大人しくなるものの、段ボールなどに入れようとすると危険を察知して逃れようとするのです。そのため厚手の軍手や、覆いかぶせるためのバスタオルなどあれば便利かも。
ウィルスチェックと寄生虫対策、そしてワクチン
段ボール一箱とキャリケース一つを持って動物病院を訪れました。
ワクチンを打つのは移住してから一週間以上経過してからがのぞましいとのこと。理由は、新しい環境に慣れてからのほうが負担が軽いからだそう。
ということで引っ越し当日のワクチン摂取は諦めることにしました。
また、ワクチンは午前中に打つのが良いそうで、もし副反応が出てしまった時に夜間だと対応できないからだそうです。
結局この日はノミや体内寄生虫などの対策と、免疫系?と白血病?(よく知らん)のウィルスチェックだけすることに。
寄生虫対策後は、2日ほどシャワーなど避けたほうが良いそうです。
料金は1匹6,000円ほどかかりました。病院によっても金額は多少変わるかも。
室内用ケージから徐々に慣れさせる
筆者の両親の家へ引き渡した猫はこちら。
生後3ヶ月弱。
筆者の両親宅もインスタで繋がった新しい飼い主さんも、両家とも今回の引き取りが2匹めの猫。つまりどちらの家にも先住猫がいました。
猫同士は、けっこう慣れるまで時間がかかるっぽいです。特に筆者の両親宅の猫は先述した通り拾い猫で、赤子のときから他猫との触れ合いが全くなかったので。
いきなり同じスペースに面識ない猫同士を一緒に住まわすと喧嘩になるかも。
また、もともと野良だった猫を人間の住居に慣らすという目的から、あえて猫用のケージを利用するのもアリではなかろうか。
檻に閉じ込めるようでかわいそうと思いがちですが、先住猫との距離や人間の環境に早く慣れさせるためには、最初のうちはケージに入れたほうが良いと感じました。
【まとめ】家に猫が住み着いたら・・・
保護猫ミッションで気づいたことをまとめます。
- 大前提!野良猫に対し無責任な愛情はNG
- 里親を探すため、SNSは有用
- 野良猫を捕まえて運ぶには、キャリーケース必要(厚手の軍手あればなお)
- ワクチンは環境に慣れてから打つ&寄生虫対策後はシャワー控える
- 猫は移住先で距離感つかむまであえてケージ暮らし
そして冒頭でも書きましたが、一匹であろうと、猫のようなある程度の大きさの生き物を素人がコントロールしようとするのは、本当に想像の何倍も難しい。良い専門機関があれば、お任せするのがベストだと思います。
(追記・・・)
家に住み着いた猫のほとんどは、親戚に分配できたそうです。残った数匹は実家で世話できるとのこと。
また、ウチで引き取った猫から寄生虫が出ました!!病院で診てもらったら、カエルとかによくいるタイプの寄生虫だったとか。やっぱ野良猫だったから・・・。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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