【映画化決定】王道SF小説「プロジェクト ヘイル メアリー」が良かった

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映画化が決定し2024年に撮影がスタートするらしい『プロジェクト・ヘイル・メアリー』。原作の同名小説がめちゃくちゃ面白かったです。

物語が終わってしまうことが寂しくて最後の1文まで惜しんで読みました。爽やかな読了感が印象的な作品。超オススメです。

読了の興奮もいくらか冷めて落ち着いたところで、好きになった本が世に広まることに1ミリでも貢献できればということで、今回はネタバレなしで『プロジェクト・ヘイル・メアリー』を全力でオススメする記事を書いてみたいと思います。

【映画決定】王道SF小説「プロジェクト・ヘイル・メアリー」が良かった

『プロジェクト・ヘイル・メアリー』を推すにあたり、名もなきブロガーが紹介するよりまず客観的な評価を見るのが一番説得力があるんじゃなかろうか。・・というわけで、各方面のレビューなどチェック。

  • 本小説は2021年5月に出版された
  • 「ロザンジェルタイムス」の週間ベストセラーで3ヶ月最高2位
  • 「ニューヨークタイムズ・ブックレビュー」で最高3位
  • amazonのレビューでは4195個の評価数で平均4.7点(最高5点、記事執筆時点)
  • 「ビル・ゲイツの今年の5冊」にも選ばれる
  • 映画化のプロジェクトも進行中らしい

映画「プロジェクトヘイルメアリー」の内容予測

映画化が予定されている『プロジェクト・ヘイル・メアリー』。原作小説の作者はアンディ・ウィアーで有名な作品は『火星の人』です。

プロジェクト ヘイル メアリー映画版は監督がクリス・ミラーで主演がライアン・ゴズリングだそう。内容についてはクリス・ミラー監督の作品を観たことないのでなんとも言えませんが、名作『オデッセイ』がヒントになると思います。

マット・デイモン主演の映画『オデッセイ』、私は映画観たけど独特な面白みがあってヘイメアにも雰囲気とか世界観とか通ずるものアリ。

SFの描写はリアリスティックで、一方のキャラクターの性格ははユーモアあってクスりと笑えるポイントもあるんじゃないかと予想しています。

とにかく小説はおすすめなので絶対読んでほしいです。映画『オデッセイ』を観て、あのハラハラ感とかリアリスティック感とか好きな人は、もうどハマり間違いなしかと。ついでにSF映画で言えば『インターステラー』とか『アドアストラ』とか好きな人は楽しめると思う。

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興味が湧いて本を手に取ろうと決めた方へ。実は本作を読むにあたり注意事項があるのでもう少しお付き合いください。

プロジェクトヘイルメアリーは事前情報“なし”で読んでほしい

『プロジェクト・ヘイル・メアリー』は事前情報なしで見るべきです。

本の読み方なんて個人の自由だろと言われるでしょうが、これは名もなきブロガーが言うのではなく、本の中で、本編終了後の解説パートでも書かれていること。『できれば本書は、内容についてなんの事前情報もなしに読んでいただくのがいちばんいい。』とあります。これに私も激しく同意するわけで、ウィキペディアとかもネタバレあるので避けたほうが良いでしょう。

加えて、本を読むとき“あとがきページ”からスタートする派の人は、本作だけは特例を設けるべきです。“あとがき”には「アレ」のことも「ソレ」のこともがっつり書かれてるので読んでしまうと楽しみ半減しちゃいます。

ストーリー自体はシンプルだし、登場人物も多くないので予習しなくても問題ありません。とにかく買って読んで!!

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プロジェクトヘイルメアリーの「科学描写」は好き嫌いあるかも?

「SF」とは、「スペース・ファンタジー」ではなく、「サイエンス・フィクション」の頭文字ですよね、そういえば・・・。

サイエンス、つまり「科学」の描写が非常に多いのが本作。そいういう意味では「王道SF」と言えるんでしょうが、内容がチンプンカンプンに感じて挫折する人がいるかもしれません。(そんなにたくさんいないとも思うけど、あえてひとつ難点を挙げるとすれば。)

色々な物質、細胞、化学反応、実験、仮説・・・。もう一度書きますが「科学」の描写が非常に多いです

・・・が、科学オンチな私に言わせると、読み方にコツあります。それは、「科学パート」はすべて理解しようとせず「この科学描写は何のためにやっているのか?」といった具合に、目的を追いかけるように読むこと。「なにやら科学っぽいことやってるけど、要するにこういうことがしたいのか!」と理解さえすれば物語を楽しむのに障害はまったくありません。

「プロジェクト・ヘイル・メアリー」のテーマとは

作中には、実に多くの国や実在する機関が登場します。

アメリカ、ロシア、中国、インド、フランス、オランダ、オーストラリア、パラグアイ、ナイロビ、ベルギー、タイ、ニュージーランド、カナダ、NASA、ロスコスモス、スペースX、CERN、欧州宇宙機関、中国国家航天局、JAXA。

この意味は何か?様々な国や実在する機関を登場させる意図は?

私はそれこそが、作者が伝えたいメッセージの一つであると読み取りました。

今、混沌とした世の中だからこそ、多くの人に読んで欲しい本。『プロジェクト・ヘイル・メアリー』をぜひ!!

最後に、作中で一番シビれたセリフを引用しときます。

「神を信じます?(略)で、“彼”は相対論をすごいものにしてくれたと思ってるんです。そう思いませんか?早く進めば進むほど、経験する時間が少なくなる。まるで“彼”がぼくらに宇宙を探検しろといってるみたいじゃないですか、ねえ?」

宇宙のロマンが溢れちゃってもう・・・。

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