フレッシュハーブティをスタッフに振る舞った話
過日、関東でも梅雨入りをしました。
梅雨入りのはじめの頃は高い湿度に慣れず、なんとなく気分が重い、マスクが苦しい、ジメジメ感がいや・・・と気持ちもどんより。ペピートスタッフたちもそうでした。
「植物にとってはいいんだけど、やっぱり雨はやぁねぇ」と、母が困り顔で言っていたのを覚えています。
心なしか、客入りも鈍いか・・・・?と思っていたそんな時に目に入ったのが、お店の裏に生息している、そよ風に揺れるアップルミントでした。
「そうだ、ハーブティーで気分をすっきりさせよう!」
これは、お客さんがいないことをいいことに、「丁寧な暮らし」に憧れたスタッフが店裏に勝手に生えたアップルミントをむしり取ってハーブティーを作るまでのお話です。
ハーブティーとは?その効能は?
生えているハーブを摘んで、新鮮なままお湯で蒸らして飲む場合のハーブティーを「フレッシュハーブティー」と言います。この場合は、使う分だけ摘んで作り置きはしません。まさに「フレッシュ」です。
保存が効くものは、摘んだハーブを乾燥させたものです。乾燥させると保存が効くようになるだけでなく、そのハーブが持つ効能が、新鮮なまま使うよりもより高いそうです。
日本でもハーブティーはコンビニでも売られているほど一般的で、「TWENINGS(トワイニング)」のパッケージなど見たことがあるでしょう。カモミール、ペパーミントなどのフレーバーがあります。
なんだかハーブティーってオシャンティーな感じするよね!と思う方もいらしゃるかと思いますが、日本ならではの「生姜湯」もれっきとしたハーブティーと言えます。ああ、風邪ひいたときに飲むやつね。とつぶやいたあなた、ハーブティーの効能とはまさにそれ。
ほしい効能 | ハーブ |
身体を温めたい | ジンジャー、カモミール、エルダーフラワーなど |
ぐっすり眠りたい、リラックスしたい | カミツレ、ローズマリー、ラベンダー、レモンバームなど |
気分をすっきりさせたい | ペパーミント、ユーカリなど |
咳を止めたい | タイム、マロウ、タンポポなど |
日本ではなんとなくオシャンな飲み物という立ち位置のハーブティーですが、ヨーロッパでは「薬の一種」として認識されているのだとか。身体の不調を整えるために飲むものという感覚らしいです。リポ◯タンDか!
りんごの香り「アップルミント」
お店の裏で風に揺られていたのは「アップルミント」でした。
アップルミントの特徴は、丸みを帯びた葉と葉裏に柔らかい繊毛が生えているところです。アップルのような爽やかな果実の香りがする・・・とよく言われていますが、「りんご・・・・・・???」といった感じです。(少なくともわたしの鼻では)
調べてみると、アップルミントの効能は「胃腸の調子をととのえる」「抗酸作用」「口臭予防」とありました。・・・・あれ、気分すっきりは・・・・?と一瞬思いましたが、胃腸の調子が良かったりすれば、気分も良くなるんじゃないかな☆彡(前向き)
※アップルミントを
気分すっきりの効能を持つハーブは、ペパーミントやユーカリなどの香りの強いものが代表的です。
無印良品の店舗に行くと、特有の良い香りがしますが、アロマの精油を販売しているのはご存じの方も多いはず。「エッセンシャルオイルすっきりブレンド」という商品名で売られているアロマオイルは、レモン、ライム、ユーカリなどのブレンドです。こうしてみると、「香りが薬」という側面もあるのかもしれませんね。
ハーブティーの作り方
スタッフに振る舞ったフレッシュハーブティーの作り方を紹介します。
【準備物】
- ハーブ:上から2,3枚目くらいまでの葉っぱ。用意したカップに入る量で1杯分という目安。
- 大きめの急須:ハーブにお湯を注いで抽出するためのものなので、耐熱であればなんでもよい。
- お気に入りのカップ
【作り方】
- 摘んできたハーブを水洗いして、ゴミや虫などを取り除きます。これだけでけっこう取れます。
- きれいに水洗いしたハーブを急須にいれます。この時、葉っぱを一枚ずつ取って、手のひらでパンっとたたいておくと、よく抽出されます。
- ハーブを入れた急須に、熱湯を注ぎ、フタをしてから2,3分抽出します。この時の香りもごちそう!
- 2,3分たったら、カップに注いで出来上がり!
簡単すぎる・・・・!ハーブティーを作ろうと思い立ってからここまでに、ほんの10分程度です。
ハーブティーにはカフェインって入っているの?
ハーブ「ティー」というからには、お茶に含まれるカフェインが入っているんじゃないの?と思う方も多くいるかと思います。
カフェインが含まれるハーブは「マテ」のみだそうです。
マテ茶、なんだか聞いたことありますね。それもそのはず、「世界三大飲料」のひとつがマテ茶です!「コーヒー、紅茶、マテ茶」が世界でよく飲まれるそうです。あ、どれもカフェイン入りだ。
マテ茶はアルゼンチンやブラジルなどの南米で古くから飲まれ、モチノキ科の常葉樹の葉や枝を乾燥させたものです。ビタミンやミネラルを非常に多く含み、「飲むサラダ」の異名を持ちます。南米の野菜の栽培が困難な一部の地域では、単なる嗜好品の枠をこえた栄養飲料なんですね。
その飲み方は独特で、ヒョウタン製や木製の茶器に直接茶葉を入れ、70~80度のお湯を注ぎ、先端に茶こしのついた金属製のストローで飲みます。なんとも濃厚な飲み方ですね。
これは伝統的な飲み方で、近年ではティーポットで淹れて、普通にカップで飲むそうです。
カフェインの摂りすぎが気になるわ・・・・という方、ハーブティーはいかがでしょうか。
夏の暑い日にお茶はちょっと・・・・というときは、氷をたっぷり入れたコップでアイスにしたり、水筒にハーブティーのティーパックで少量のお湯を注いで濃いめに抽出したあとに、たっぷり氷をいれると、キンキンに冷えておいしいです(会社員時代はよくやっていました)。
商品化か・・・まだまだ研究中!
急須にお湯を注いだ瞬間に広がる爽やかな香りに、スタッフの歓声が上がりました。「うわあ、いい香り!こんなにするんだねぇ!」
抽出後、各々のカップに注いで一口・・・・!
スタッフA「・・・・・野性味のある味だね」(青臭いということらしいです)
スタッフB「・・・・・フレーバー付きの白湯?」(香りのインパクトの割に味しない)
筆者「いやでもこれ、味じゃないから!ハーブのもつ効能だから!」と言いつつも、ハーブティーを飲んでいるというより「おままごと」のような、格好だけのハーブティーといった感じでした。
せっかく飲むならば、香りもいいし味もいい方が良いわけで。今回は香りが◎、味が△。
味の改善が必要だということで、今度はお湯を注ぐだけでなく、緑茶や乾燥したハーブとも合わせてみたいと思います。
今後、研究の経過をブログにてお伝えいたしますので、乞うご期待!