実家に住み着いた保護猫の里親を見つける取り組みで気づいた5つのこと

保護猫、というかノラネコが奥さんの実家に住み着いてしまい、あっという間に繁殖した様子がこちら・・。

「保護猫」とは、自治体や民間団体によってレスキューされた猫のことを言うそうです。

今回の猫たちが保護猫と呼べるかというと、どこからともなくやってきて住み着いた野良猫(ノラネコ)なのでちょっと違うかもしれませんが、まぁ保護猫のようなものです。

奥さんの実家は福島にあり、筆者の自宅から往復5時間弱かかります。猫ミッションの行程はざっと次の通り。

  1. 福島で猫つかまえる。
  2. 茨城の動物病院まで直行する。
  3. その日のうちに新たな飼い主に引き渡す。

これを1日でこなす、ちょっと大変。

筆者は過去にノラネコを保護したことがあります。生まれてすぐの、まだ目が開いてない状態で弱っていたので取り扱いは簡単でした。その時と比べると、ある程度成長した見知らぬ元気猫を捕まえるのは人生初かも。

ほぼ手探り状態で猫ミッションに当たったので「ああすれば良かった」「こうすれば良かった」の反省とかも参考になればと思います。

野良猫に餌をやってはいけない

奥さん実家のお母さんは、最初、1匹でふらっと現れた猫にエサをやってしまったそうです。

結果から見れば、厳しく言えばこの行動が間違っていたと言わざるを得ません。

そもそもの話で、「野良猫に場当たり的な愛情を注ぐ行為は注意が必要」と思い知らされました。

とは言え、「ノラネコに餌をやってはダメ! 」という一般常識について、お母さんも十分承知していたと言います。

それでも雨のなかボロボロの猫がいれば、何かしてあげたいと思うのは人情ではないでしょうか。

奥さん実家は元農家で隣家とも距離があり、「住み着いて増えてしまうかも」という想像に至らなかったというのは、筆者も同じ立場ならやはり楽観視してしまうと思います。

それより何より猫の愛らしさが“あざとい”。これは完全に人間側のうがった見方かもしれませんが、猫の誘惑(本人たちに大抵そのつもりはないと思うが)に負けてしまう人間は多いでしょう。

結果論で言えば、心を鬼にして追い払えば家に住み着く可能性は低かった。

SNSでの情報発信は有用だった

住み着いて、運悪く(言い方が適切でないかもしれませんが)繁殖してしまった猫達。どうにかしたいが強行手段を取ることができず、二の足を踏む状況でした。

筆者の奥さんがインスタに野良猫たちの画像をあげてみたら、3ヶ月後くらいでしょうか?ハッシュタグ「里親募集」を検索して名乗りをあげてくれた方がいます。

たまたま運が良かったのかもしれませんが、現代の情報ツールの力を改めて思い知らされました。

引き取られた後、何度か新しい飼い主さんから報告いただきましたが、多少よそよそしいものの、健康そうに暮らしているそうです。

引き取り先から送られてきた写真

つまり何が言いたいかといえば、里親を探すにあたりSNSは使うべきということ。

猫にとっても、飼い主からダイレクトに新しい飼い主へと移されるならば、間に業者とか挟まないのでストレスも少なめで済むと思います。

さらに言えば、今回の飼い主さんのように優しい人に渡りやすいということ。

もちろん、顔の見えないネットの世界には色々な人がいて100%信用するのは危険ではあります。

しかし実際に里親希望さんに会い、猫を見つめる目を直に見れば、猫好き同士分かりあえるというもの。筆者は運が良かったと思います。

結局、猫キャリーバックを使うべき

猫を捕獲するにあたり、もともと猫用キャリーケース(バック)は家にあったのですが、それでは狭くて窮屈だろうと思ったので、1匹ずつ別々に入れるため大きめ段ボールを2つ用意して福島へ向かいました。

しかしこれが間違い。

猫はちょっとの隙間があるとまるでスライムのようにニョロっと逃げてしまいます。

段ボールに入れては逃げられ、入れては逃げられを繰り返し、猫に対して余計なストレスを与えてしまうことに。

結局、狭いけど運びやすく設計されたキャリーケースが最適と気づいたのです。

1匹は奥さん実家にあったキャリーケース、もう1匹は無理やり段ボールに入れてガムテできっちり梱包して運びました。

道中、様子を見ようとガムテをちょい剥がして逃げられそうになるトラブルも。

車を運転しているので車内でパニック状態になるのは危険です。

繰り返しますが、猫を運ぶのはキャリーケースが有用

ついでに言えば、野良猫を捕まえようとすると暴れて引っかかれます。首根っこを捕まえると大人しくなるものの、段ボールなどに入れようとすると危険を察知して逃れようとするのです。

そのため厚手の軍手や、覆いかぶせるためのバスタオルなどあれば便利かも。

ウィルスチェックと寄生虫対策、そしてワクチン

段ボール一箱とキャリケース一つを持って動物病院を訪れました。

ワクチンを打つのは移住してから一週間以上経過してからがのぞましいとのこと。理由は、新しい環境に慣れてからのほうが負担が軽いからだそう。

ということでこの日のワクチン摂取は諦めることにしました。

また、ワクチンは午前中に打つのが良いそうで、もし副反応が出てしまった時に夜間だと対応できないからだそうです。

結局この日はノミや体内寄生虫などの対策と、免疫系?と白血病?(曖昧です)のウィルスチェックだけすることに。

寄生虫対策後は、2日ほどシャワーなど避けたほうが良いそうです。

料金は1匹6,000円ほどかかりました。病院によっても金額は多少変わるかも。

室内用ケージから徐々に慣れさせる

筆者の両親の家へ引き渡した猫はこちら。

生後3ヶ月弱。

筆者の両親宅もインスタで繋がった新しい飼い主さんも、両家とも今回の引き取りが2匹めの猫。つまりどちらの家にも先住猫がいました。

猫同士は、けっこう慣れるまで時間がかかるっぽいです。特に筆者の両親宅の猫は先ほどチラッと紹介した拾い猫で、赤子のときから他猫との触れ合いが全くなかったので。

いきなり同じスペースに面識ない猫同士を一緒に住まわすと喧嘩になるかも。

また、もともと野良だった猫を人間の住居に慣らすという目的から、あえて猫用のケージを利用するのもアリではなかろうか。

檻に閉じ込めるようでかわいそうと思いがちですが、先住猫との距離や人間の環境に早く慣れさせるためには、最初のうちはケージに入れたほうが良いと感じました

【まとめ】猫の運搬ミッションで気づいたこと

保護猫ミッションで気づいたことをまとめます。

  • 大前提!野良猫に無責任な愛情をかけない
  • 里親を探すため、SNSはやっぱり有用
  • 野良猫を捕まえて運ぶには、キャリーケース必要(厚手の軍手あればなお)
  • ワクチンは環境に慣れてから打つ&寄生虫対策後はシャワー控える
  • 猫は移住先で距離感つかむまであえてケージ暮らし

ちなみに、奥さん実家には残りの猫が10匹ほどいます。

引き取り手はまだ募集してます。けっこう大きく成長していて、それでも飼ってあげたいという方がもしいたら連絡ください。