「吻(ふん)って何?」サギフエという魚で説明します

市場のお魚たち

「吻(ふん)」というのは、動物の「だいたい口のあたり」の部位を指す言葉です。

動物によって吻の形は千差万別で、一概に「これ」という形がなく、種が変わると吻の形もガラッと変わるのでおもしろいですよね。

おもしろい吻と言えば、「サギフエ」という魚が結構おもしろいですよ。

メダイを捌いていたら口の中から出てきたので、せっかくなので紹介しておきます。

いろいろな魚を処理していると、死んだ魚の口の中から思わぬモノが出てくることがありまして、例えばタイ科の魚で、特にマダイチダイの口の中に住んでいるタイノエという寄生虫はトラウマになるくらいの衝撃でした。

それはそれとして、今回紹介したいのが、メダイの口から出てきたサギフエという魚。

ほぼ原型を留めて出てきました。

サギフエの口、これで正解なのか??というと正解です。食べられた拍子に口がとんがってしまったわけではありません。

とんがった口を含めて、「吻」と言い、その使い方などを調べてみました。

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吻(ふん)とは?サギフエで説明

さて、繰り返しますが吻(ふん)というのは動物の口らへんを指す言葉で、口先の尖った動物に対してよく使われます。アリクイとか。

じゃぁ、象は?と言うと、長く伸びているのは「鼻」なので吻ではありません。

さて、このサギフエの吻もまた体の割にかなり長くて特徴的ですが、これは底生生物を捕食するのに都合が良いのです。

掃除機を家具の隙間に突っ込む時は?専用の細長いノズルに付け替えるでしょう。

そういうことです。

狭いところに口を突っ込んでエサを捕食しているのですよ、サギフエは。

サギフエはそもそもどんな魚?

サギフエは、大人になっても20センチほどにしか成長せず、成魚になると体が赤くなります。

世界中に分布し特に温帯の海で良く見かけられ、しかも水深20メートルから深海にまで広く生息しているのですが、人間には食用とされないのであまり認知度は高くありません。

ただし面白い体の構造をしているので、似たような仲間は水族館で見ることができるでしょう。

泳ぎ方が独特で、頭を下にして逆立ちしたような格好で泳ぎます。水族館などではその容姿から割と目を引く魚ではありますね。

ちなみに食用とされないと書きましたが、丸のまま唐揚げなどで美味しく食べることができます一応。

また、サギフエの名前の由来はハッキリとは分からないそうですが、サギというのは鳥類の鷺(サギ)のことで、吻の部分が似ているからではないか?と言われています。

ついでにメダイも紹介

ところで、今回サギフエを食べたメダイというのは、下の写真のような魚です。成魚だと1m前後にまで成長する大型の魚で、小魚などを食べており、サギフエもその対象の一つです。

せっかくなので今後は魚の「吻」にも注目しよう

仕事で魚を捌くときに、よく胃袋を開いて中を調べる人がいます。一見すると悪趣味のように感じる人もいるかもしれませんが、学者的な興味からそのようなことをするのって、ちょっとだけ分かる気もしませんか?

吻を見続けていると、形から、その魚の食性まで想像できるようになってきます。

吻の形からその先を推理するのって、なかなか面白いですよ。

それでは。

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