黒メバルの「口」から見る、魚たちの「食性」の話

市場のお魚たち

メバルと呼ばれる魚は細かく言えば3種に分かれていて、白メバル、赤メバル、黒メバルのことを言います。

詳しくは後述しますが、昔はこれら3種を一緒くたに「メバル」と呼び、同じ種の魚だとされていたそうですね。とりあえずメバルの仲間って、種類が多いこと多いこと・・・。調べてびっくりしました。

メバルの種類を見分けるのはなかなか難しくて、それゆえに最近まで白、赤、黒、まとめて同じ「メバル」として扱っていたのも理解できます。

とにかく、今回の記事で取り上げるのはメバル3種の中の「黒メバル」という魚。

見た目は、こう言っちゃ何ですがそれほど面白い特徴はありません。

まぁ、ごく一般的な、魚らしい魚と言えるでしょう。

強いて特徴をあげれば、名前の由来でもあるその大きな目ですかね。

深海魚でもないのにギョロついた目をしていて、視力も良いんだとか。

メバルに使う釣り糸は、見切られないように細めにするみたいですよ。

とは言え、メバル類全般の視力が良いってことは、割と既に広く知られている感はあります。

そこで今回、メバルの「口」に注目してみました。冒頭の写真をご覧ください。これがメバルの口です。

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黒メバルの口から考える「食性」の話

メバルの口は、他の様々な魚と比べて次の3点の特徴があると言えるでしょう。

  • 「受け口」である
  • 唇は薄め
  • 歯が細かくて短い「繊毛(せんもう)」のような形状

3つの特徴について、さらに細かく考えてみます。

黒メバルの口の特徴:受け口である

いろんな魚の口を注意深く見ると、「受け口」であるケースが多いことに気づきます。魚類を全体的に見ても「受け口の魚」が多数派と言えそうです。

黒メバルも受け口。

しかし、なぜ受け口なのかというと、アカメバルの記事でも書いていますが、ざっくり言えば「食いっぱぐれが無いように」です。人間みたいに器用に使える手が魚にはありませんからね。ひと噛みで獲物を確実に食べなければならないということ。

黒メバルの口の特徴:唇が薄い

魚の口は「吻(ふん)」と呼びます。正確には口を含む周りのことを「吻」と呼び、先っちょ(つまり口)を「吻先」と言うそうです。ちょっと自信が無いので詳しい説明はこちら(外部リンク)をどうぞ。

そもそも、魚の唇っぽい見た目の部位は、人間のそれとは成り立ちが違うようです。人間の唇、魚の唇(のような部位)、それぞれ本来の役割というのは、実はよく分かっていません。

コブダイとかすごい人の口みたい

しかし、魚については「より食べやすく」をモットーに口(じゃなくて吻)の形が進化していったと僕は思います。

(もしかしたら、人間のように「チャーミングに見せるため」とかって目的がない訳じゃない気もしますが・・・。)

話を戻します。

黒メバルの唇が薄いのは、砂泥の中をまさぐったり、岩肌をこそいだりする必要が無いためだと個人的には思います。そういったちょっと特殊な食性を持つ魚の吻は、変わってることが多いですからね。コブダイのように。

黒メバルの口の特徴:歯が細かい繊毛状

毛みたいな歯ですが、実際に触ってみると、ザラザラとしていて荒い紙ヤスリのような感じです。

肉食の証拠。

しかも、黒メバルが食べる対象は、体がそこまで硬くなく、でもプランクトンのような小さな生物でもないと想像できます。

実際、オキアミやごく小さな小魚、小さいイカなどを食べています。鋭い歯は不要だけど、獲物をしっかり捕まえる細かい歯は必要ということでしょう。

弱肉強食の海の世界では、取りこぼしを少しでも減らすために、口の形や大きさは様々に進化しています。

ちなみに、黒メバルの口の写真をよく見ると、下アゴの先端はポコっと突起がありますよね。

きっと何かしらの獲物を捕まえるのに都合の良い形なのでしょうが、イマイチ想像つかなかったです。

地味ですがちょっと不思議な口の紹介でした。

北海道から九州、温帯の沿岸に住む底生魚ですね。浅い海の底の方に居るということです。アカメバルやシロメバルに比べると外洋の方に生息するらしいですが。

全長は25〜30センチくらいにまで成長し、卵胎生で産卵期は12月〜2月頃です。卵胎生というのは、お腹の中に卵を持ち、孵化もお腹の中で行われるという特性のことです。

赤メバル、白メバル、黒メバルの話

カサゴ目フサカサゴ科(あるいはメバル科)メバル属には、このクロメバルの他に「アカメバル」、「シロメバル」も属しています。他にマゾイクロソイなども。

見た目はとてもよく似ていて正直見分けがつきにくいですが、体色がそれぞれの名前の通りの色合いとなっていることで見分けることができます。

昔、この3種はひっくるめて1つの種と見なされていたようです。体色の違いは、住む環境によって変わる保護色のようなものと考えられていたそうで。

しかし研究が進み、今では別々の種として数えられることになったのです。

まぁそれだけ見分けがつきにくいということですよ。

メバルは北海道から九州、温帯の沿岸に住む底生魚。浅い海の底の方に居ます。

黒メバルは赤や白に比べると外洋の方に生息するらしいですね。

全長は25〜30センチくらいにまで成長し、卵胎生で産卵期は12月〜2月頃です。卵胎生というのは、お腹の中に卵を持ち、孵化もお腹の中で行われるという特性のことです。

黒メバルの食性を理解しながら、煮付けで食べよう

黒メバルの口の特徴から、食性について理解を深めることができました。

さて、メバルと言えば煮付けが有名です。身離れがよく、火を通しても固くならない上に、アラから良い出汁がでるので煮物にぴったりなんですね。

サイズも小さいので、丸のままの煮付けが良いでしょう。

上品な白身で真鯛などの系統に近い味わいは、刺身でも十分美味しいですよ。

より大きい個体を手に入れたら刺身にすると美味しいそうです。体が大きくなるほど刺身が旨い魚っていますよね。このクロメバルもどうやらそのクチみたい。でも特大サイズのクロメバルはきっと高級品なんだろうなぁ。

以上、今回は黒メバルの紹介でした。

それでは。

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